Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は結果を出しましたよ!(笑)

2014-05-03 19:37:18 | Vincent Black Shadow
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今日は朝雲が低くたれ込んで今にも雨が降りそうだったのですがお昼前頃から急速に天気が回復しまして日光が照りつけて暑い一日となりました。
私の住む安来市では刃ものまつりが開催されていますので多分多くのお客様で賑わったのではないかと思います。
と言うのもこの刃ものまつりの中でクラシックカーミーティングを行なっていまして参加車輛が少ない時には私にも声がかかりますので車を持っていくのですが、私の車は昭和の時代の物ではなくなりましたので、参加するにしても少し気兼ねする部分も有りました。
幸いな事に今年は大盛況らしくお声がかかりませんでしたので、ご来店の予定もありましたから会場に行く事も無くアトリエにて仕事をしていました。

さて制作では昨日は試作や調整で全く結果が出ないうちに時間切れになってしまい少々悔しい気持ちで帰宅してブログを更新致しましたが、昨日のトライ&エラーが役に立たないといけませんね~、と変なプレッシャーがかかっていました(笑)
昨日セットアップしたフライスでホイールリムにスポークが通る穴を開けました。
私の割り出し円テーブルはハンドルを40回転すると加工物が1回転する様になっていましてこのバイクのスポークの数も40本と丁度合致します。
実はこれは凄くラッキーな事でしてハンドルを1回転回して穴を開ける動作をすればリムに均等に穴を開ける事が出来るのです。
動き自体が単純ですから間違えが非常に少なくなりますからね~本当にラッキーなんですよ。

リムの外周では大きめの穴が空いている様に見えますが実は0.5mmのセンタードリルはさきのほんの1.0mm程が0.5mmの直径になっているだけでしてそこからはテーパー状に膨らんでいますのでこんな感じで穴が空きます。
ホイールのインナー側をご覧頂ければわかりますがインナー側は0.5mmの穴しか空いていませんがアウター側は1.2~3mmは有るでしょうか・・・。
この穴に斜めにスポークを通さなければならないのでこの穴の形状は助かるんじゃないかと・・・本来なら斜めに穴を開けないとスポークが通らないはずなんですが実際にホイール一つで40個もの穴を各方向に斜めに正確に開けてゆくのは大変難しいのです。

フロントホイール分の4本分の穴を開けました、これだけで160個の穴が開いている計算になります。

昨日何も成果が出なかった原因になったのがこれです、穴を開ける為にドリルの刃を下に下げますがこのクリアランスでないと位置関係から開ける事が出来ないのです、かなりクリアランスが少ないですね。

今度は1個のリングから2本のホイールを切り出します。
最初の一個は普通に突っ切りバイトでホイールを切る事が出来ますが残ったもう一個はチャッキング代があまり無いので突っ切りでは切る事が出来ません。仕方が無いので普通のバイトで余剰部分を全部削ってしまう作戦をとりました。

下の画像は一見同じ画像に見えますが実は違います。
リムの厚みの部分を斜めに削っております。
このホイールの厚みの部分はスチールホイールの場合は斜めの面になっている事が多いですね、実車画像を確認するとビンセントもスチールのホイールを使う場合はこの様に斜めになっています。
アルミリムの場合は真っすぐな事が多いですので素材を形状で再現するならこの部分は重要な部分ですね。

旋盤で削る作業のほとんどの部分を完了しました、リムの厚みの部分は斜めに削られています・・・

この時点でミニカーのゴムタイヤを填めてみました・・・スペアのホイールと一緒に記念撮影しました(笑)

また削り加工を進めております。
今度はスポークの穴付近の膨らみをペーパーを使って角を丸めます・・・
これで一気に表情が変わってくると思ったのは私だけでしょうか??
やわらかいスチールプレスのホイールになった様な気がしますが・・・もうちょっと削って丸みを強調した方が良いですね・・・。

ゴムタイヤを填めてみると・・・もっと良くなった様に見えますね。

タイヤを仮組した車体に当ててみますと・・・良いバランスじゃないでしょうか・・・!


今日は広島や県内から数人のお客様がアトリエ見学にいらっしゃいましたが今日のブログをご覧になればだいたいオンタイムで更新されている事がご理解頂けるかと思います。