kotoba日記                     小久保圭介

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天の助 まつり

2008年08月09日 | 音楽
今日は、ライブハウス「得三」に、
榊原さんと行きました。
去年の8月3日に亡くなった一ノ谷天之助さんの、
仲間の人達が、生前、天之助さんが歌っていた歌を、
歌うという催しです。
陽気に、ということでしょう、
コンサートのタイトルは「天の助 まつり」。

総勢、20人ぐらいは出演ということで、
同窓会みたいな感じです。
カウンターの上の壁に、
天之助さんの大きなパネル写真が飾られてありました。
それと、ステージの後ろに、白い布が貼ってあって、
演奏中、休憩中、いつも、生前の天之助さんの写真が、
映っていました。
スピーカーの横には、風船がいくつか飾られていて、
演奏中、熱気でひとつが割れ、
須川光さんが演奏するキーボードの上に落ち、
須川さんは、「ん」という感じです。

犬塚健二さんが歌う「極楽鳥」、
山岡さんのギター、
いとうたかおさんと山岡さんの二人で、
「不良少年」、
米倉尚希さんがギターで加わっての、
「震え」、
曲名は判らないのですけど、
山岡さんのMCによると、
天之助さんのふるさと、三重県の宮川村を歌った歌、
それを、強いバンドをバックに、
森田さんが歌いました。
僕はどの演奏も本当に素晴らしいとマジで思っていたけれど、
中でも、この森田さんの歌が一番、胸に来ました。
天之助さんへの森田さんの思いのようなものが、
この曲で伝わってきて、
天之助さんはもういないのだけれど、
替わって、森田さんが歌っている、
替わっているというより、
代表している、という感じだったので、
それは天之助さんが歌っているみたいでした。


あの山 越えれば 見える
あの山 越えれば 聞こえる


僕はこの曲を初めて聴いた時、
「あの山」は、抽象的な意味だと思っていて、
宮川村となると、
本物の山のことを歌っていたわけです。
そのことにも、少し驚きました。

100人はいたでしょう、
満員になっている会場に、
演奏を終えたミュージシャンが楽屋から出てきて、
他の演奏を聴いていました。
お客さんは、
踊っている人もいたし、
話している人も、
聴いている人もいました。

最初、天之助さんが好んでいた曲を、
須川さんが歌い始めた時、
ああ、天之助さんは本当に音楽が好きだったんだなあ、
と聴いたことがない曲なのに、思いました。

山岡さんはギターを弾きながら、
オフマイクで、須川さんに、
もっとキーボードを弾け、
みたいなことを言って、
断然、演奏の音が大きくなり、
ノリが凄く良くなりました。
僕は山岡さんのギターが、
以前からかなり好きで、
今日はたっぷり演奏が聴けました。

山岡安といとうたかお。
この二人が一緒にやると、
雰囲気が、凄くなります。
凄みがあるというか。

いとうたかおさんは、一曲だけソロで、
天之助さんの写真の方を時々見ながら、
「静かな音楽になった」を歌っていました。

同窓会、という言葉を使えば、
同じ窓から、
みんな何を見ていたのだろう、
と思う。
それにしても、
心のこもった同窓会でした。
「天之助もきっと喜んでいる」
という声が聞こえましたけど、
喜んでいるのは今日、ここにいる人達で、
天之助さんが喜んでいるかどうかは、
判らないけれど、
ただ、
思いのようなものが塊になって、
雲のようになって、
空に浮かんだのは確かでしょう。
その雲の名は、天之助。
その雲が笑っているように見えるのは、
みんなのほほえみのせい。

一ノ谷天之助さんがボーカルをやっていた、
キャラバンのCDが9月に発売されるとのことです。
名古屋には、キャラバンという凄いバンドがいた。
その演奏を一度だけですけど、
聴いたことがある身として、
とても名誉に思っています。
名古屋には、キャラバンという凄いバンドがいました。

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