kotoba日記                     小久保圭介

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マンホール聴講会

2011年05月27日 | 311
マンホール聴講会
って
マンホールの中から
聞こえる水音
それ聴いてただけ
ああ
ああ
ああ
川だせせらぎだ
マンホールの上に立って
聴いてた
ああ
せせらぎだ
ケータイ出して
録ってみた
ボイスナントカっていう録音で
息を出す
やっとひとりになれた
「そよそよ吹く風が気持ち悪く」
って犬塚さんツイッターで書いてて
笑った
これって小説の書き出しだって
誰も言わないね
言わないよ
これって
文才だよ
応用効くね
いただきます

若い主人が家を出て
坂道を下ってくる
白い服の娘さんなのか
奥さんなのか
手を振って
振り返った若い主人も
手を振って
いつまでも

坂道を下るのは
電気自転車のおとうさんとか
空はグレイである
台風だってくるという
明日は雨だという
天気予報の傘マークは
全開である
振り返ると
草原だった
その緑に敬礼
ニンゲンは
すべての植物と動物に謝罪せよ
ってか
汚れちまった悲しみは =@悲しみは = すいませんわかりません
雨降るたびに
放射能入りどうですか
って呼び声聞こえて
ああ、頂戴な
豆腐売りは数十年前に失業したが
放射能売りは
声かけるよ
「雨どうですか、草どうですか、風もあるよ」
頂戴な、って
息しなきゃ生きられないから
放射能入りの風吸うよ

しばらくしてから気がついた
草の匂いを嗅いで傷んだ僕ら
匂いの元を辿って
すぐ後ろの草を見た

言葉が走る
言葉が言葉を連れてくる
言葉と言葉は友達だ
家で遊ぶ
僕の子ら、言葉
こないだ買ったハーフの南瓜80円
熊野

マンホール聴講会に参加していると
ふいに捕まれた
どこぞの子供の手
それはこの世で
一番やわらかいもの

水色のC130が飛んでいった
あの色って、福島原発の色じゃん
青い空と白い雲のデザインなんて
洒落が効き過ぎですよアッキーナ
グレイのC130も飛んでいった
小牧へ

矢板を打つ音が響く =@響く = 事実

響かないよ
矢板を打つ音なんて
そこで聞こえるだけ
響きなんて
一度だって
聞いたことないよアッキーナ
「地球にやさしい」
って
あったね
もう一度誰か言ってくれないかな
「地球にやさしい」
って
言ってくれたら
歌っちゃうよ
夜になったらあー
って
ラブソングをね
あああああああ「地球にやさしく」
って
誰か言ってよ
「地球にやさしく」
って
それ何

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