kotoba日記                     小久保圭介

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川に寄って体のことを知る

2020年03月09日 | 生活
  

雨あがりの朝
こすずめ二羽
電線で鳴く

春の兆しは
こすずめの
さえずりで始まった

クラクションの音
胸に弾を打たれたみたいだった
驚く

あんなに異常に大きな音は
窓を閉めて走っている車に
届くための音量
徒歩者や
犬を対象にしていないと今更気づく

信号待ちをしていると
車が
鉄の巨大な塊に見える
あんなものに当てられたら
生物の柔らかさなど
ひとたまりもない

生物の身体は
すべて自然界に対応して進化してきたわけで
鉄の塊に対応するようにはできていない
よく考えれば
交差点とは
巨大な鉄の塊が
凄い速さで走っているのを
目前で見ているようなもの

文明の産物すべて
生物の身体を含む自然界とは
まったく違う時間を生きている
道具はまだ自然界に近かった

車をはじめ
電車飛行機に乗って
わたしたちは遠くまでいける
地球の裏側にも

虫は地球の裏側に行く必要がない
牛も

人間だけが
他の文明の産物を見るため
体験するため
移動する

震災
流行病を考えるとき
今一度
人間の源に帰ってゆく
そしてまた
文明の渦の中で
生きてゆく
淘汰という言葉を
誤用して


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