kotoba日記                     小久保圭介

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きゃりー

2021年11月22日 | 文学



先日、アウトレッドの服屋から
流れていた曲

やっと見つけた
声はきゃりーだと判っていた。

最初、バラードで検索

やっと見つけた
『Slow-mo』

一発で胸に宿った

新曲かと思ったら
2014年の作品

プロデュースの中田ヤスタカ
Perfumeも同じ中田ヤスタカだから
きゃりーとPerfumeが一緒に歌番組に出ることはめったにない。
一度だけ、見た。
あれ以来、おそらくない。

きゃりーは知性
きゃりーは人の悪口を言わない。親から「人の悪口を言ってはだめ。なんでかっていうと、あとからそれを知った本人が傷つくでしょ?」
厳しい親だったという

ファッションには
知性や理性、教養がいっしょくたになっていることが多い。

奇抜な服を
誰も来ていない格好、髪型、
それを原宿でやった
きゃりーだけじゃなく
原宿発信

きゃりーのPVを見ていると
その色彩が凄い
調べてみると
舞台美術は増田セバスチャン
この人が凄い
ずっと耳が聞こえず
聴覚異常を
知らずに過ごした
ある日
正常ではないと知った

けれど
聞こえない分だけ
視覚の世界が拡大した結果
色彩天国
素晴らしい舞台美術
もちろんきゃりーのファッションも
かかわっていると想像する

増田セバスチャンは
寺山修司と接点があることも
納得できる


次は肝心な作詞作曲楽曲構成を
自宅の一室で手がける中田ヤスタカ
きゃりー
Perfumeだけで
どれだけの楽曲を生産していることか
しかもどれも斬新

おそらく人間の聴覚に
心地よい音域の構成を
知り尽くし
どこで飽きるか
を知っている
飽きる前にやめる
「もっとほしい状態」にする
そういったことを
おそらくソフトか
音域方程式のような
計算式を持っている
というか熟知に至るまで
研究している
極めて
これは身体的
快楽とは脳ではない
身体
脳も身体の一部
それを優れた件p家は
知っている

音楽の方法は
他のジャンルに応用というよりも
転用できる
文学も他ではない

中田は当初
若い
きゃりーに座って歌わせたという
つまり
立ってレコーディングすると
エモーションが、情動がでてしまうのを
防ぐため
歌い手の気質にもよるけれど
きゃりーに汗は似合わないと
判断する能力
これは中田の才能

しかもきゃりーの声は
コンピュータに近いという
コンピュータにマッチしやすい音声だという
かといって無機質でもないのは
肉声だからです

クールに
というよりも
淡々と歌うために
中田ヤスタカは
きゃりーを座らせた

極めて身体的発想


きゃりーが
中田に電話か、メールで
「つけまつける」(つけまつげ、つける)
と短縮形で言って
「え。それいい」
と中田はきゃりーの日常会話を
拾った
それで
できた曲が
『つけまつける』

『み』という楽曲は
「み」しかない
楽しい、かっこいい、斬新。
発想があり
それを演出するのが
きゃりーとTempuraキッズ

Tempuraキッズとは
きゃりーと一緒に踊る
凄いダンサー達
ライブでは
Tempuraキッズのソロタイムも
確か20分くらいあった
それがまた圧巻

Tempuraキッズの個々人は
無記名となる
このセンスが
増田セバスチャンのものなのか
誰のものなのか
判らない
きゃりーのグループの面々は
それぞれのエキスパートでできている
楽曲、舞台美術、選曲、衣装、ダンス、舞台照明、音響、
とりわけきゃりーのCGは
「『ponponpon』のCGを作ったやつは、複数のLSDをやっているに違いない」と
世界で評価が高い
確かにあそこまでcrazyなCGを見たことがない。


CGに関しては、80年代初頭、ナムジュンパイク展を
福井放送まで友達と見に行った。
永平寺を撮影している関係から福井放送だったのだろうと思う
福井しかやっていなかった
当時大阪在住だったけど
行っただけの価値と衝撃があった
その前後
大阪毎日ホールで立花ハジメの『太陽SUN』のアルバムと同時に
ツアーがあって見にいった
あれも度肝を抜かれた

あれから40年たった
当時エレクトロャbプといわれ
中田ヤスタカまできたけれど
実はそれほど変わっていない
すべてCG映像はナムジュンパイクから始まった
とりわけ『TVgarden』は素敵だった

きゃりーぱみゅぱみゅ

あらゆるスタッフの総演出
きゃりーもまた構成にかかわるという
みんなで楽しむ
だから
聞いた見た側は
楽しい



一度
きゃりーのライブを
Zepp Nagoyaで聞いた
zeppはつねにスタンディング
ここで
見たミュージシャンのライブはたくさん

まず
音が良い
きゃりーのライブを見たのは
2014年前後だったと思う
お客さんは子供から
中年層まで


きゃりーのライブの中で
「こういう歌が歌いたかった」
という内省的な曲を披露した
つまり
ャbプとしてのきゃりーぱみゅぱみゅではなく
自分の正直なことを歌いたかった
というわけ

その曲の善し悪しはともかく
とても覚えているMCだった
自分が歌いたいものと
求められているものとの違い
「これを歌ってもいいじゃん」
と自由に歌う
それさえ
きゃりーになる

美輪明宏

一番注目する人物
きゃりー

下品さえ上品にできる人
きゃりー

音楽が一番早い
日本の最先端が知りたかったら
きゃりーの一番新しいものを見聞すればいい

曲が聞こえてきた
なんだこれは?

「KPP。きゃりーぱみゅぱみゅです」


コメント
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