kotoba日記                     小久保圭介

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太陽の歌

2011年10月07日 | 生活
休憩所の入り口で、
たぶん、スズメバチでしょう、
一匹が、
完全にくたばっていました。
きっと、労働場の誰かが、
叩きつぶしたのでしょう。
スズメバチだけは危ないので、
誰かが、服か何かで、
やっつけたのだと思います。
スズメバチは哀れではあるのですけれど、
僕は笑ってしまいました。
ハチもひどい場所に飛んできたものだ、
と。
労働場には、
強靱な肉体を持った荒くれ達が、
わんさといます。
そんな人たちの、
真上には、
青い空が、
あります。

彼らの日焼けした笑顔や、
まなざし、
それでいて、
情深き人たちを見ていると、
この歌が、
僕の中で鳴ります。
ペケ(いとうたかおさん)の言葉で言うと、
「この世に生をうけた すべての人々のために」
歌われる、
太陽の歌。


     「からだひとつが頼りの人達は」



 からだひとつが頼りの人達は
 寝ころんでみたり歩いてみたり
 あまり多くを語ろうとはしない

 からだひとつが頼りの人達は
 時には重い荷物を担ぐ
 両手はいつもからっぽのままで

 からだひとつが頼りの人達は
 時には小さな隠しごと
 こころの窓は開いたままで

 からだひとつが頼りの人達は
 あるがままの目を持ってる
 からだのどこかに硬いタコを持つ

 からだひとつが頼りの人達は
 道端の花に見とれて立ち止まる
 夜は乾いた草に埋もれてねむる

 からだひとつが頼りの人達は
 街や山や海辺の村に
 続いてゆく道を歩いてる

 からだひとつが頼りの人達は
 時にはそっと振り返る
 夕日に向かって思い出話する

 からだひとつが頼りの人達は
 明日をもしれない夢ひとつかかえ
 太陽見上げ今日も笑ってる


コメント
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