kotoba日記                     小久保圭介

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新潟のばーちゃん

2007年10月25日 | 生活
千葉ナンバーのトラックが来て、
助手席に奥さんが乗っていた。
夜に走ってきて、朝着いた。
奥さんはまだ寝起き顔で、
毛布を体に巻いていた。
で、オジと相談して、
「はい」
とわいは言って、
鉢植えから、ふうせんかずらをあげた。
奥さんは突然まるで花束でももらったみたいに、
満面に、笑を出し、
「喜んでくれたなあ、無表情やったで、よかったなあ」
とオジと発し合い、
「このふうせんかずらは、幸運を呼ぶ!」
とか、またハッタリをオジが重ねるものだから、
奥さんはもっと笑顔になった。
労働を終えた旦那さんにもオジは、
「あんたらはラッキーだあ!」
と言って、千葉行きトラックは、行った。

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生川。

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新潟のばーちゃん、なくなった。老衰。
二年ほどまえ、
ふたりでぼそぼそと話していた。
冬だった。ホットカーペットと石油ストーブ。
深谷で。
僕は泣いて、話して、聞いてもらった。
「圭介さんは、優しいで」
とばーちゃん、言った。
僕が名古屋に帰る時、
ばあちゃんも僕も、恋人みたいに、
別れる時、涙目でした。
手と手を取り合って、
お互い、元気でな、と。
まわりは我々に、笑を交えた呆れ顔でしたけど。

手紙を書く約束をしたけど、
結局、書かなかった。
二、三日、僕らは茶飲み友達だった。
ばーちゃんは、新潟での生活を話したはずだが、
何を話したか、忘れた。
食欲旺盛なばーちゃんだった。
帰ってから、
新潟の方に向いて、
手を合わせた。
ばーちゃん、あんとき、話聞いてもらって、
ありがとう。助かったよー。

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鍋を食し、
寝唐キ。
コメント
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