旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

《手造の旅》尾道と瀬戸内の島々~せいろ寿司を食べてから千光寺の上へ

2021-04-19 06:54:47 | 国内

「玉の石」は古代から尾道水道を照らしていたという伝説。

これが「千光寺」の由来。ホンモノは盗みだされかけて水道の海の底という伝説。

ここは修験者の修行場だった岩場である。

十一時に新幹線・新尾道駅に集合。

南口ロータリーにあるこの↑大理石の大彫刻の作者に、この旅でお会いできるとは思っていなかった。

富山や首都圏を早朝にでて空腹でしょう。
まずは江戸期から変わらぬ「せいろ寿司」を出している「宮徳」さんへ

ホームページを読むだけではわからないお話、伺うことができました※こちらに書きました

すぐ近くにこんなお店を発見↑なんと焼いた鯛の自動販売機が前に置いてある↑
ネットを調べてみると、一日一組限定・鯛料理のお店だった。
**
千光寺の上にある駐車場で下車して歩きはじめる。

遠く瀬戸内の島影が重なる。

藤棚のうしろににゅっと突き出した塔はなに?
なんと、猿山(^^)最後の一匹が半年ほど前に死んで、昭和の観光地はひっそりしている。
※こちらに当時の新聞記事があります
安藤忠雄建築の美術館

その横から急な坂道「文学の小道」を下る。
ロープウェイは運行しているが、山上駅周辺は大規模な改修の最中。

向かいはその名も「向島(むかいしま)」尾道水道は狭くて流れもある。
橋ができる前は六ケ所も渡し場があったそうな。※今も三か所ある
★2018年に逃亡犯が空き家に潜伏した島といえば「ああ、あったね」と言ってもらえる(笑)
※日テレの再現ドラマの概略が書かれたページを読むと、空き家問題の深刻さもみえてきます。
今回、尾道ウォークでガイドをしていただいたのは、尾道空き家再生NPOをしておられる豊田雅子さん!ふつうの観光ガイドではきけないお話をうかがうことができました

巨大な岩↑こはなるほど絵描きが好みそうな場所

おもしろいのは槌でたたくと空洞のような音がすること

降りてくるのはよいが登るのはたいへんだろう。

ロープウェイのなかった時代の俳人・吉井勇が詠んでいる。

千光寺にはいっていく

読経がきこえてきたお堂をのぞくと、あ、テープだった。
この小さなひょうたんには中に小さなお守りが入っている。

↑この奥とは反対の方へ降りてゆく

この後、かつて尾道の資産家たちが建てた、絶景を楽しむ「茶園」の建物を案内していただいた。
次項へ続く

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呉を下見~てつのくじら館

2021-04-18 13:06:29 | 国内
明日からスタートの《手造の旅》尾道と瀬戸内の島々のために先乗り下見。
「てつのくじら」を下から見上げたところ↓

呉駅から徒歩五分、有名な「大和ミュージアム」のすぐ近くに見えている。
↓潜水艦のことなのです。

潜水艦の内部に入れるのは日本でここだけなのだそうだ。

海上自衛隊資料館の建物三階から直接入れるようになっている。

内部は撮影禁止だけれど一見の価値がある。
それ以上に、展示でおしえてもらうことは多かった。

第二次大戦後の日本は七万以上の機雷が撒かれた危険な海に囲まれていた

↑特に瀬戸内海が(船の出す音や磁気に反応して爆発する)感応機雷でいっぱいだったことが分かる↑戦争中にアメリカ軍が飛行機で投下していったものだ
↓10,703個の感応機雷のうち、平成26年になっても297個の機雷がまだ除去できていない!

日本近海にはアメリカ軍のものだけでなく、合計では七万個というとほうもない数の機雷が撒かれていた。
さらに↓朝鮮戦争において半島で撒かれた浮遊機雷が日本の海岸にも流れてきていた

占領軍は旧日本軍にこれらの除去作業をさせたが、
潜水しての危険な作業や、囮艦作戦をさせられて、七十九名が殉職したと解説されていた。

自衛隊が担ってきたこの地道な作業があったから、
1991年湾岸戦争において、海上自衛隊はイラク軍が多国籍軍の上陸を阻むためにペルシャ湾に撒いた機雷掃討を任務とした。
納得。

↑これは機雷掃討を説明した図
↑左下の白い「浮き」が↓これ

爆発の衝撃で曲がった↓ホンモノ

**
展示室三階から2004年まで現役だった潜水艦「あきしお」の内部に入ることができる。
※内部は撮影禁止だけれど、潜水艦内部がどのようになっているかの展示がある↓

内部はとにかく狭いのですべての空間を有効活用↑椅子の下が食物貯蔵庫

ベッドは三段でこんな↑
日本の潜水艦乗りを育成する唯一の場所がこの呉。
昭和三十年以降七千人のサブマリナーがここからスタートしたのだそうな。

すぐとなりが自衛隊駐屯地なので若い水兵さんもよく見学にやってくる。
退任した方がボランティアガイドをやっていて彼らに声をかける。
「ん、君は入ったばっかりか(^^)しっかりやれよ」
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