旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

晩秋の美しい諏訪へ

2011-11-14 09:09:31 | 国内
11月も半ばだというのに陽が温かく、諏訪湖湖畔の桜が赤く紅葉して美しい。
諏訪湖は標高760mに位置し、冬に完全氷結した湖面が春先に音を立てて割れる「御神渡(おみわたり)」で有名。しかし近年は完全氷結は難しいので「御神渡」もみられないとの事。

時に、「御身渡」とは何なのか?神様が何故こんな湖の上を渡られるのか?
諏訪大社は諏訪湖をはさんで四か所あるが故に「御身渡」されるのだと、はじめて知った。

つまり、
諏訪湖の南、諏訪市と茅野市方向に上社ありが本宮と前宮の二つに分かれている。
諏訪湖の北、岡谷市方向下諏訪町に下社があり春宮と秋宮の二つに分かれている。
今回、春宮と秋宮を訪れた(写真下春宮)
昨年あたらしくなった社殿は端正である。

七年ごとに行われる大祭では社殿を囲んで四隅に置かれた御柱を山から引いてくるのが有名。この写真右手に立てられているのがそれ(写真下は秋宮)


この大木は国有林から切り出してきて、人力で境内まで運ばれる。途中にある斜度45度近い坂を落とす「木落とし」が奇祭としてテレビでもよく放映される。車で少しああがっていったところにその場所があり、モデルの大木がこのように置かれていた。
御柱の先端、御幣の付けられたあたりに勢子の代表が乗る。柱を支えている綱が切られ、柱もろともに坂を下る…というか落ちていく。落とされる柱が跳ねたりひっくり返ったりしたら命にかかわる行為のだが、もちろん氏子たちには名誉な事なのだ。

御柱は各社殿に四つ必要になるので、二宮で八本。上社、下社、それぞれの地域の氏子が担当する。八本のうちどれをどの地区が担当するのかを下社では持ち回りなのだが、上社ではくじびきで決めるのだそうだ。社殿に向かって右側手前が一番位の高い御柱であるとされるので、どの柱を引くことになるのか…くじびきをする人は責任重大。

**

春宮のちかくに三百年前にさかのぼるという「万冶の石仏」がある。

伝説によると、春宮に石の大鳥居を作るときこの石を材料にしようとノミを入れたところ傷口から血が流れ出し、石工たちは恐れをなして仕事をやめてしまった。
その夜、石工の夢枕にて「上原山(茅野市)に良い石材がある」とお告げがあり、鳥居は完成。この石には阿弥陀如来を祀って記念としたそうである。※説明文より

諏訪湖畔から少し山側へ入った斜面にくねくねと続く中山道をいき、高台にあがったところにある蕎麦屋で昼食。
今日は天気が良すぎて風景が白くなっている。遠方の山々はちと見えないが、湖は眼前に広がっている。もちろん新蕎麦をいただきました。

近くの立石公園からのパノラマ↓拡大してご覧ください

この公園に国蝶オオムラサキの飼育(?)をしているところがあった。このあたりはかつて普通にとんでいたのだそうだ。コムラサキという蝶もいるのだそうだ。へぇ。

~続く



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベルベデーレのアポロ | トップ | 八島湿原 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。