旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

アンカラも見どころいっぱい

2013-04-29 10:28:52 | トルコ
朝、カッパドキアのホテルを出発。

バスに水をかけてくれるのは、「水のごとくおだかやに旅できますように」という意味だそうだ
やがて、標高3300mのハッサン山が草原の向こうに見えてくる。

この山とエルジェス山の二つの火山がカッパドキアの地形をを形成したのである。

アンカラへ行くのに二つルートがある。少し遠回りになるが、塩の湖を通るルートを選んだ。羊の群れと塩湖の中の島が蜃気楼のようだ。


塩湖に近づくには決められたバスストップに行かなくてはならない。そこでは当然お土産屋さんが手ぐすねひいて待っていた。昔はのんびり塩の塊をそのまま売っていたのだけれど、ちかごろはハンドクリームがウリらしい。

湖畔へ出る小道にそのクリームをお試しさせようと三人の男がとうせんぼ。おもわず手を出すと、ぺっとり塗りつけられ、両手にぬりたくるように言われる。クリームを洗う水道が近くにあってそこへいくと「すべすべ~」と言ってクリーム売ろうとするんです。

でもね、これって、「塩ですべすべ」というよりは、「脂分でぬるぬる」なんですけど(笑)

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草原が終わり、アンカラの街に入っていくとき、昨年大破壊していたスラムの跡地に新しいマンション群が林立しているのが見えてくる。スラムは、かつて不法居住者が夜のうちに建てた家「ギェジェコンド=夜の家」がぐじゃぐじゃに斜面を埋めていた。変わればかわるものである。
※このあたりのはなしはまた別のところに書きます。

アンカラで訪れるべき第一は、建国の父アタチュルクさんの廟である(と、小松は思う)。アンカラ市内の丘のひとつを占めるこの場所は、古代の古墳があった場所。ヒッタイトのライオンが参道をつくっている

やがて、古代のマウソレウム(廟)をイメージした巨大な建物が姿をあらわす。

警護する兵士は日によって陸海空軍それぞれ。ちょうど衛兵交代していた。

廟の入り口を見上げると、トルコ絨毯のデザインをしている

天上へお迎えするという意味で絨毯柄になっているそうだ。

床はトルコ各地から持ってこられた大理石などいろいろな石をつかっている


ここにはアタチュルクさんの博物館が併設されていて、ゆっくり見ると一時間では終わらない。今日はさっとではあったが、通ってもらった。

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アナトリア考古学博物館はアンカラ城旧市街へあがっていく途中にある。古い城壁のまわりにはまだ「ゲジェ・コンド=夜の家」がひしめいている


博物館はかつての隊商宿の建物

現在修復をすすめていて、一部しか開いていないのだが、それでも一時間やそこらはあっという間に経ってしまう見モノがいっぱいある。
ヒッタイト時代のライオンは舌を出していてかわいい

★昨年秋にはなかった(もしくは説明してもらう時間がなかったのか?)逸品は、フィラデルフィアから戻されたトロイの秘宝の一部。これは海の馬(ヒッポカンポス)

耳飾り

定番の展示物が見られないからこそ、地下のより新しいローマ時代の展示も見る事ができた。これは、アンカラという街の語源が、英語でもアンカーである「碇」であるという説の元になっているコイン

キリスト教伝説では、アンカラはノアの方舟が碇を下した場所だそうだ。

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考古学博物館から急な坂を少しだけ登ると、三千年近い歴史があるというアンカラ城の城壁が見えてくる

雰囲気のある石の城門

ここからアンカラ城へ続く道はいったいどれだけの歴史があるのだろうか、かつてはここもスラムのような雰囲気だったが、近年ずいぶんきれいになってきた

つきあたり、城への入り口

城壁に逆さになった文字が彫られている。

古代の神殿かなにかの石材を再利用しているのだ。
こどもが近づいてきて「アレクサンダー」(と書いてあるんだ)と言ったが、そうではなさそうだ

彼女はこう言ってから「マネ、マネ…」と手を出した。観光客にお金を恵んでもらおうというわけだ。トルコの一般的な場所では、貧しくとも、こういう子供たちはあまりいない。ガイドさんの言うようにジプシーたちがたくさん住んでいる一角だからか…?

●午後四時に食事にした
え?そんな時間に?と言うなかれ。今日はちょうど夕飯の時間に飛行機に乗るのである。イスタンブルについたら遅いから食事などしない方が良い。そのために、お昼の時間はとらず、ドライブインでの間食でしのいでいただいた。
城壁内の「ワシントン」という店は、もともとアメリカへ働きに行ったトルコ人がはじめたのだときいたことがある。外国の要人(写真に写っているのは小泉当時の日本首相)もやってくる

テラスからアンカラの市内が一望できる
前菜とってもおいしい肉の盛り合わせ!前回、五年前?だったかに来た時には、その日昼食も食べていたので、全部食べられずとても残念だったのです。アンカラワインとともに

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イスタンブルへいく機内でもこんなにでちゃいました夕食つけなくてよかった(^^)
空港からホテルへのバスでは、運転手さんが小学生ぐらいの息子さんを連れていた。おとうさんの仕事をちょこっとお手伝いもしていて、ほほえましい。嬉しそうなお父さんと、照れ臭い息子さんのショットです
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