旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

エジプト気球事情2020

2020-01-02 13:52:00 | エジプト
ルクソールの朝、ナイルの東岸から王家の谷の上に飛ぶ気球が見えたのだが…↓

ずいぶん少ない。一年前に比べて十分の一ぐらいになっているかと感じる。
※2019年1月に気球に乗った時の様子はこちらから
気球が大好きでチャンスがあると乗ってきた。
ルクソールは遺跡を空から雄大に俯瞰できるので《手造の旅》では必ず入れていたのだが、大小の事故が起きた話はずっときこえてきていた。

★2019、6月
エジプト当局は事故調査を完全に行うまで気球の飛行を全面的に禁止
※報道した英語ニュースをこちらからごらんください

二か月前にやっと解禁になったが、規則がかなり厳しくなったのが理由か、気球を飛ばす会社はがくんと減ったようである。
※これまで小松が乗ってきた会社を検索してみたら廃業しているところがいくつもあった

気球を飛ばすかどうかはキャプテンが直前に判断する。
トルコのカッパドキアでは、
バスケットに乗っていまにも飛べそうなのに「中止する」と宣言されてがっくりきたこともあった。
だが、それでよいのである。
安全であることが第一だ。

だが、商売に目がくらんでフライトを強行するケースもあったのだろう。
それが事故の呼び水になっていたにちがいない。

気球代金は安くない。
ルクソールでUS120から150ほど
オーストラリアやニュージーランドではそれよりも安かった(十年以上前)
タンザニアなどアフリカは高く、US400ぐらいする。

発展途上国では気球の準備や片付けに地元の貧しい労働力が集まる。
夜明け前から集めた彼らへの給金は、気球が飛べなくても払わなくてはならない。
「今日は中止」と宣言されたら気球会社はまるまる赤字となるのだ。
※中止の場合、観光客は一銭も払う必要はない


目の前で、乗ってからさえも、「中止です」と言われるかもしれないけれど、
それだけ安全を第一に考えているのだと理解して、
次にまた乗ることのできる機会を待つことにする。
***
代わりというのではないですが、
今回はこれまで一度も《手造の旅》で入れたことのなかったデンデラ神殿を見ていただきました。
ここは治安に心配があるとされた時代には「危険度2」と指定された地域にあったので日本人観光客は行かない場所でした。
★デンデラ神殿観光の様子はこちらからごらんください
★デンデラへの道の写真をこちらに載せました

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