キプロス研修二日目。
最初に強調しておきたいのだが、2015年11月現在、キプロスまったく平和。世界中から250万人の観光客がやってくる。 トルコの南、イスラエルの西に浮かぶ島というと日本人はつい避けてしまいそうだが、全然問題ない。地中海を代表する、観光・食・ホテルすべてにめぐまれた島のひとつだと言えるだろう。
**ラルナカ空港を出て東に向かう。2015年11月現在七つある南北を行き来出来るゲートのうちいちばん東に位置するストロビリアゲートから北キプロスを日帰り見学する。
島は四国の半分ほどの大きさ。その真ん中346㎞におよぶ、「グリーンライン」が、南北キプロスの「国境」としてはしっている。下はガイドさんがわざわざグリーンに塗ってくださった地図※拡大してご覧ください⇒★黄色い部分はイギリス軍の基地。イギリスから独立する際に設置が合意され、現在もそのままになっている。キプロス島全面積の3%を占めている。
この「国境」は、トルコ軍が侵攻する十年前1964年に起きたトルコ系とギリシャ系との間で起きた紛争を解決すべくアメリカが介入して設置されることになり、その管理に国連の平和維持部隊が投入されている。
イギリス軍の将校が実際に地図に線を引く際に、トルコの色・赤でもギリシャの色・青でもない緑色をつかったことからその名前になった。
「グリーンライン」は幅10メートルから100mの幅で全土を横断している。 それが、いよいよバス左方向に見えてきた。このあたりの土はキプロスらしい鉱物を多く含む赤色をしている。グリーンライン近くにあった街は1974年以来放棄され、今でも廃墟となってその姿をさらしている⇒
そして、驚くことにイギリス軍が広大な面積の基地を二か所もっていて、そこを通過する。※先ほどの地図参照 次の写真は、イギリス軍兵士の住宅。消防署の看板にイギリス王室の冠がついているのがわかる イギリス軍部隊の旗?⇒
中東地域を見張るもっとも性能のよいレーダーがこの基地の中にある⇒
北キプロスの「国旗」は、トルコ国旗の白と赤を逆転させたデザイン
我々はパスポートをチェックされるだけで、「北キプロス」に入った。
そして、北キプロスを代表する観光地ファマグスタの城壁が見えてきた⇒
・・・続く
北キプロスを国を認めているのはトルコしかない。1974年にトルコ軍が侵攻してそのままだから、南キプロスの人々は「トルコ軍占領地域」と認識している。