旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

北白川宮能久親王邸跡

2020-02-13 09:23:32 | 国内
国立劇場で文楽を見た後、ビルの谷間にクラシックな建物を見つけた↓

「赤坂プリンスクラシックハウス」とあったが、解説版を読むとこの建物は戦前に朝鮮李王朝の皇子が日本人の妃と共に暮らした場所なのだと知った。
1910年の日韓併合の後李氏朝鮮の皇子を住まわせた、ということ。
※このあたりの話は他にしっかり書かれているページがあるので言及しません

台湾の日本との関わりに注目した旅をつくっている小松が目を留めたのは、その前の時代に同じ建物が北白川宮能久親王の屋敷であったという記述。
先月1月23日に基隆を訪れた時、この方が前出の李王朝の皇子にまけない波乱万丈の生涯をおくったことを知ったから。
※基隆に残る能久親王の記念碑の話をこちらに書きました

戊辰戦争で旧幕府方にあったけれど、ドイツ留学の後には日本帝国軍の要職に就いて、こんな洋館に住んでいたのか。
その建物は1894年(明治27年)の地震で被害を受けて、改築の際に縮小されて今見るような形になった。
北白川宮家は能久親王の没後に高輪に移ったそうだが、その場所にも現在「高輪プリンスホテル」がある。

李王朝の皇子(プリンス)も、皇室の親王や内親王も、敗戦後には経済的に困窮して相続を期に多くの土地を売りに出し、そこを買った堤家がホテルを建設して「プリンスホテル」と名付けていたのであった。なるほど(^.^)


コメント
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