旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

コモンボ神殿、ガラベーヤ・パーティー

2016-12-07 21:28:06 | エジプト

午後四時過ぎ、クルーズ船はコモンボに到着。ここは船着き場から歩いて遺跡まで近い。観光している間にちょうど日が暮れてゆく。

 

この神殿は珍しいことに、善と悪、二つの神を並列して祭ってある↓下の写真でど真ん中からふたつの神殿に分かれている。右が悪の「ソベク神」」、左が善の「ホルス神」↓ホルス神のためのいちばん大きな神殿は、今朝訪れたエドフのもの。だから、ここコモンボではソベク神を主に扱っている。

「悪の神?」 そう、悪の神。ワニの姿をしている↓下の写真は、併設している博物館に展示されているもの↓

ヤギの角を鬘の様につけた頭に、太陽円盤がついた冠をかぶっている。

ナイル川にはワニがいる。今はアスワンハイダムから下流には降りてこられなくなったが、かつては全流域にいて、古代エジプトの人々にとってはコワイ生きものだった。

なので逆にそれを祀れば命を与えてくれると考えたのである。

下の写真ではワニが乗せられた輿の下から出た二つの手が、「アンク=命のカギ」を与えてくれております↓

神殿には巨大なワニのミイラがたくさん置かれていた。その一部が見られる↓ 「すっごく大きい」と思うが、ガイドさんによるとこれでも生きている時の三分の一の大きさなのだそうだ↓頭蓋骨はそれほど小さくなっていないとすると、身体の方が半分ぐらいにはなっているようにみえた。それでも大きなものは二メートルを優に超える大きさ。

神殿に併設してあった「ナイルメーター」は、ここでは井戸の様な形をしている。かつてはここにワニが飼われていたのだそうだ↓

 

神殿の後ろには、病院があったと推察されている。壁画には、誕生する人↓

座った女性の下から、頭を下にした子供が顔をだしております。

近くの壁には手術器具がずらり↓現代のものとよく似ているのだそうだ↓

***クルーズ船にもどって夕食

そして、いよいよガラベーヤ・パーティ!↓

言葉が通じなくても、お互いの姿を見て大笑い↓

小松はこんな、うさんくさい?(笑)姿に・・・↓

 

・・・続く

  下の写真は「ミイラ・ゲーム」。カップルで参加して、ひとりをトイレットペーパーで『ミイラ』に巻いていきます↓

下は、爆弾に見立てたペットボトルを回していく「爆弾ゲーム」↓

  

明日の朝は、アスワンに到着します。

 

 

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エドフのホルス神殿

2016-12-07 15:45:48 | エジプト

夜が明ける頃、船はエドフに向かってクルーズしている。クルーズ船はどれも同じではなくて、この船は起きた時にちゃんとそういう景色が楽しめるように考えて、夜中に時間を決めてエスナを出航していたのだ。こういう配慮が良いですね(^^)

ナイルの川岸は田舎、ばかりではない。工場も最近よくみかけるようになり、そこから排出される煙が長く長くたなびいていた↓

 

エドフの港からホルス神殿までは馬車で行く。一頭立ての馬車に二人ずつ。ガイドさんにわっとむらがる馬車引きたち。選んで手配、たいへんだとおもいます。

朝の町を抜けてゆく

ホルス神殿には現在立派な馬車のための駐車場ができた↓以前は市場のど真ん中で降ろされておろおろしていた頃をおもえば、ずいぶんと進歩したものだ↓

お土産物屋も集められている↓いつも思うのだが、同じ場所に同じような店がこれだけ集まっていて、みんなやっていけているのだろうか?

入場券をもらってエリアに入ると・・・びっくりするような巨大さで神殿が見えてくる↓

↓人間の大きさと塔門と、比べてみてください↓古代にこれだけの建造物が、当時は色付きで聳えていたなんて驚き↓

神殿の主神・ホルスの花こう岩彫像が入口に立っている

この神殿は半分以上泥に埋まっていたが、オリジナルの屋根も残されていた部分もあった。さらに復元がすすんで、かつての神殿の様子がよく感じられる。上の階への階段さえ途中まで登れるのだ↓

神殿一番奥、至聖所には銀の船がありその後ろに、いわば「ご神体」の像が入れてあった花こう岩の「神棚」が見える↓

この「銀製の」神輿、実は木製のレプリカ。ホンモノは発掘したフランス隊がもって行ってしまった。今は、パリのルーブル美術館で展示されております。小松は一度ルーブルで見た記憶があるのだけれど、今、ルーブルのサイトを検索しても出てきません…あるはずなんですが・・・今度ルーブルへ行ったらもう一度探してみよう。

下の写真は、至聖所の外側と外壁との間にある回廊部分↓ここにはナイルの水位を図るための「ナイルメーター」がある。水位が高ければ収穫できる土地の面積が増えるので、徴収する税をあげるという方針だったそうな↓

この壁にはホルス神が悪役のセト神を成敗する様子が延々と描かれている。カバとして槍で突かれているのがセトであります↓

船に乗ったホルスはとても大きく表現されている↓

***

再び馬車に分乗して、クルーズ船に戻る。お、あれはパン屋さん↓

ウェルカムバックのレモンジュース 

そして今日のお昼はデッキでのバッフェ。グリルのケバブやギリシャやトルコといった地中海諸国でも見かけるドルマ(「詰める」というトルコ語)。ピラフが詰まったズッキーニとか、ぶどうの葉で巻いたものとか。エジプトもまた地中海に面した国なのだった↓

アラブ世界は甘いお菓子もたくさんある。蜜をたっぷりしみこませたスポンジをさっと揚げたお菓子↓

昼食後はデッキでゆっくりしましょ(^^)

過行く河岸には岩を彫り込んだ遺跡も見えてくる↓

夕暮れには、コモンボ神殿に到着するでしょう

 

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