旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ルクソール~カルナック神殿見学、午後クルーズ船出航、ガラベーヤ試着、エスナの水門

2016-12-06 14:31:26 | エジプト

早朝の気球ライドから七時半にクルーズ船にもどった

朝食を食べてキャビンにもどり、しばし休憩。九時半に再出発して、今回のルクソール最後の見学地カルナック大神殿へ到着。広さ28エーカーだそうな。

巨大な模型で、古代エジプト最大と言われる神殿の全貌を俯瞰↓ここは父なる神アモン(もともとルクソールの地方神)に捧げられた神殿と、母なるムート(羊の頭であらわされる)、その娘コンスへ、それぞれの神殿、計三つが複合的に建設されている↓

かつてルクソール神殿との間をつないでいたスフィンクス参道が導いてくれる↓

巨大な列柱が立ち並ぶ内庭がみえてくる↓

何百年にもわたって増築され続け、最後の塔門は未完成。積み上げていくときにつかっていた土塁が完全には除去されずに残されて発見された。これによって、この巨大な壁をどうやって築き・そこに絵を刻んでいったかが分かったのであります↓

 大列柱室に入って下からみあげたところ↓

アガサ・クリスティの「ナイル殺人事件」で巨大な石が落とされたシーンの場所。一本一本の柱はこんなに太い↓

ここには現在もたくさんのオベリスクが残されている↓「オベリスク」とは、ギリシャ語で肉を刺して焼く「串」のこと↓

 

アスワンから切り出された御影石が完璧なフォルムで立っている・・・ばかりではなく、地震で倒壊して壊れた姿そのまま発掘されたものもある↓下の写真で、右側の石がそれであります↓

奉納物の数を記録したヒエログリフが残されている壁↓

スカラベ(ふんころがし)の柱。この周りを七回まわってお願い事↓

***クルーズ船にもどって昼食。そのあいだに静かに出航していた。川沿いの風景が変化しはじめて、はじめて動いているのに気付いた。それほど静かな船旅です↓

デッキでティータイム。乾いたさわやかな空気と微風。

 

船にある小さなお土産屋さんにはたくさんのガラベーヤ(民族衣装)が置いてある。これらは、三泊目の夜に行われるガラベーヤ・パーティのためのもの。「え~そんなの着るの?」などと、はじめは皆さん言いますが、試着しはじめるとなかなか楽しいんです↓

小松に渡された衣装は…ラクダ使いとおなじすね(笑) 民族衣装というのはたいていは女性のもののほうが美しくて様になる

学芸会前の子供のよう      本番が楽しみですね(^^)/

****

ルクソールの南にはエスナの水門がある。かつてはここを通るのに半日も待たされるような混雑ぶりだったが、新水門ができてほんの一時間ほど、デッキで見物している間に通過できるようになった↓

はるか下に見える小舟はのんびりついてきているわけではないのです。

なんと、このデッキの上から見下ろしている我々に向けて商売をしてくる。え?どうやって?

布地を広げて見せて「おーい、スリーダラー~」とか叫ぶ。上から見ている客がちょっとでも反応すると、すかさずビニールにいれて投げ上げてくる。「そんなのいらないよ」とか言っても、彼らはそんなの気にしません。 ついつい広げて見ちゃう我々。欧米人たちも同じようにわいわいやっております↓

「ううん、やっぱりいらないよねぇ」ということになったら、またビニールに入れて投げ落とす。

夕陽は沈み、エスナの古い街のモスクに緑色のライトが灯る。かつて、古い水門の時代には、あまりに長い待ち時間に、あの町にあるエスナ神殿も見学しにいったっけ。なかなかおもしろいんだけれど、スムーズな旅になってあまり寄らなくなってしまった。効率が良いだけが楽しい旅になるわけじゃ、ないのですね。

エスナの古い街↓

***本日に夕食↓チョイスもいろいろで楽しめます↓

    

 

 

 

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ルクソール~夜明けの気球

2016-12-06 06:31:13 | エジプト

まだ暗い朝04:10にクルーズ船を出発桟橋から小船に乗ってナイル川西岸にわたる。西岸の砂漠に着くと、すでにたくさんの気球が膨らみ始めていた。

地平線に蒼い夜明けの気配が漂う。バーナーのオレンジ色の炎と冷たい砂漠の朝の空気。

「ああ、この景色のためにエジプトに来たかったんだ」そう思う。

 

 

※動画はこちら

気球の運ぶ・人の乗るバスケットの大きさは様々だが、ここルクソールのモノはかなり大きい。我々小松含めて十四人を乗せて、さらにオーストラリア人とスペイン人の家族も加え二十人も楽々運んでくれる。

 

 

横倒しにしてあったバスケットが、バルーンが立ちあがってゆくのに引っ張られて立ち上がる。※上のサイトから動画をごらんください。

バスケットのふちは胸の高さぐらいまではあるから、乗り込むのがちょっとたいへん。女性は「お姫様抱っこ」してくれたりする↓

 

ふわり、という音さえたてず、バスケットが宙に浮かぶ。ゆっくりと地面が離れる。風の音さえ聞こえないのは、我々が風と一緒に移動しているから。だから、風が強い時には気球は飛べない。夜明けに飛ばすのは、夜と朝の境目が、いちばん風が凪ぐ時だから。

時々「ご~」っと頭の上で、キャプテンがバーナーの炎を開く音だけが聞こえる↓ルクソール西岸の砂漠は、空から見てはじめて分かる、広大な遺跡がひろがっている↓

※⇒動画はこちら


人々が暮らす家、天井に雨が降り込みそうな穴があいている。これも気球から見てはじめて知った。雨など年に数回しか降らないから、風が通る事の方が重要なのだろう↓

塀が囲っているかまぼこ型の家は外国の発掘隊の基地だそうだと、キャプテンが教えてくれた↓

いつのまにか、たくさんの気球が浮かんでいる↓

ナイル川の向こう、東の地平線から太陽が顔を出した↓

西岸の岩山が赤く照らされていく↓

この山のふもとに「王家の谷」「王妃の谷」「クルナ村の貴族の墓」「ハトシェプスト女王葬祭殿」がある。下の写真でみえてきたのは、「王妃の谷」ちょうど、きのう入ったネフェルタリの墓入口が見えた↓

四十分ほど過ぎ、気球は砂漠の方向へ流れてゆく。これも計算通り。眼下には我々を待って移動してきた車が見える。それといっしょに近所の村の子供たちがロバに乗ってやってくるのが見えた↓

進行方向に見えてきたあの建物は?↓

コプト教会(エジプトのキリスト教)の修道院だ。入口に十字架が見える。ドームは修道士の個室らしい↓

敷地の中に見える穴は墓なのだろうけれど、ごみがたくさん詰まっていて、まるでゴミだめみたい。やれやれ、エジプトの改革はまずゴミ拾いからしなくちゃね。↓

キャプテンがバーナーを調整して、ゆっくり高度をさげてゆく。「ランディング・ポジッション!」と声がかかり、事前に練習していたスタイルをとった↓

が、すぐに「今日は大丈夫」ということで、みな風景を見ながら、気球はすとんと砂漠へ着地した↓

村の子供たちがあつまってきた↓

バルーンの頂上を開けて、熱い空気を抜く↓

スタッフがすぐにたたみにかかる↓

そして、我々がおりるばん↓

 

 

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