朝食を食べてキャビンにもどり、しばし休憩。九時半に再出発して、今回のルクソール最後の見学地カルナック大神殿へ到着。広さ28エーカーだそうな。
巨大な模型で、古代エジプト最大と言われる神殿の全貌を俯瞰↓ここは父なる神アモン(もともとルクソールの地方神)に捧げられた神殿と、母なるムート(羊の頭であらわされる)、その娘コンスへ、それぞれの神殿、計三つが複合的に建設されている↓
かつてルクソール神殿との間をつないでいたスフィンクス参道が導いてくれる↓
巨大な列柱が立ち並ぶ内庭がみえてくる↓
何百年にもわたって増築され続け、最後の塔門は未完成。積み上げていくときにつかっていた土塁が完全には除去されずに残されて発見された。これによって、この巨大な壁をどうやって築き・そこに絵を刻んでいったかが分かったのであります↓
アガサ・クリスティの「ナイル殺人事件」で巨大な石が落とされたシーンの場所。一本一本の柱はこんなに太い↓
ここには現在もたくさんのオベリスクが残されている↓「オベリスク」とは、ギリシャ語で肉を刺して焼く「串」のこと↓
アスワンから切り出された御影石が完璧なフォルムで立っている・・・ばかりではなく、地震で倒壊して壊れた姿そのまま発掘されたものもある↓下の写真で、右側の石がそれであります↓
奉納物の数を記録したヒエログリフが残されている壁↓
スカラベ(ふんころがし)の柱。この周りを七回まわってお願い事↓
***クルーズ船にもどって昼食。そのあいだに静かに出航していた。川沿いの風景が変化しはじめて、はじめて動いているのに気付いた。それほど静かな船旅です↓
デッキでティータイム。乾いたさわやかな空気と微風。
船にある小さなお土産屋さんにはたくさんのガラベーヤ(民族衣装)が置いてある。これらは、三泊目の夜に行われるガラベーヤ・パーティのためのもの。「え~そんなの着るの?」などと、はじめは皆さん言いますが、試着しはじめるとなかなか楽しいんです↓
小松に渡された衣装は…ラクダ使いとおなじすね(笑) 民族衣装というのはたいていは女性のもののほうが美しくて様になる
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ルクソールの南にはエスナの水門がある。かつてはここを通るのに半日も待たされるような混雑ぶりだったが、新水門ができてほんの一時間ほど、デッキで見物している間に通過できるようになった↓
はるか下に見える小舟はのんびりついてきているわけではないのです。
なんと、このデッキの上から見下ろしている我々に向けて商売をしてくる。え?どうやって?
布地を広げて見せて「おーい、スリーダラー~」とか叫ぶ。上から見ている客がちょっとでも反応すると、すかさずビニールにいれて投げ上げてくる。「そんなのいらないよ」とか言っても、彼らはそんなの気にしません。 ついつい広げて見ちゃう我々。欧米人たちも同じようにわいわいやっております↓
「ううん、やっぱりいらないよねぇ」ということになったら、またビニールに入れて投げ落とす。
夕陽は沈み、エスナの古い街のモスクに緑色のライトが灯る。かつて、古い水門の時代には、あまりに長い待ち時間に、あの町にあるエスナ神殿も見学しにいったっけ。なかなかおもしろいんだけれど、スムーズな旅になってあまり寄らなくなってしまった。効率が良いだけが楽しい旅になるわけじゃ、ないのですね。
エスナの古い街↓
***本日に夕食↓チョイスもいろいろで楽しめます↓