2004-2010«手造の旅»ネパールより
4世紀リッチャビ王朝から現代まで続く寺院

カトマンドゥ盆地に点在する世界遺産の街のなかで、チャングナラヤンはちょっと辺鄙な場所にある。
2004年はじめて訪れた朝、盆地の底は深い霧におおわれていた。

カトマンズ盆地は標高1300メートルほどに位置しているが、チャング村はその少し上に位置する。

盆地を囲むリムの上に細長く村が続く、リムにあがっていくにつれナラヤン神(ヴィシュヌ神の化身のひとつ)の寺院がちいさく見えてくる。

村の入り口広場に車を止めて、

入場料を払って門をくぐる。「昔からそのまま」に見えるけれど、観光地としてちゃんと整備されているのだ。

その証拠に、古そうに見える石畳にもちゃんとマンホールがある。

寺に続くゆるい坂の両側は昔ながらの煉瓦の家々

トウモロコシのようなものが干してある

世界遺産に指定され、観光地としてインフラ整備がされても、人々の生活は昔とそれほど変わっていない。
尾根の様な立地だがヒティ(水場)があり、そこは現役の洗濯場である。

日本の協力で修復された昔ながらの休憩所


ネパールはどこへ行っても木彫が見事

金属工芸の伝統もある。仏具につかう真鍮の鈴が良い音色で売られていた

村の中心になるナラヤン神の寺への階段

ここをのぼりきると

青空に映える二層の屋根。ヒンズー教の寺だが仏教寺院のよう。
実際にネパールの人は仏教徒がヒンズーの寺へお参りすることもめずらしくない。
現在の本堂は18世紀はじめ1702年の再建と推察されているが、周囲の石柱や石の神像は5世紀から7世紀のものもある。

ここがネパール最古の寺院では?と推察されている所以である。
冒頭写真のひざまづいて手を合わせているガルーダも7世紀以前のものかとされる。
ヨーロッパとは違う美意識だが、実に美しいカタチをしているではないか。

本堂の四方に神獣が守る↑翼のある馬?ペガサスみたいだが、「シャラブハ」というヒンズー神話に出てくるヌエのような動物と解説しているものもあった。

こちらはヨーロッパでよく登場するグリフォン、ですよね。
↓この石のゾウが未完成なのは

石工の夢の中にゾウがでてきて「痛いからもうこのぐらいで彫らないで」と言ったのだとか((笑)ちょっと間違ってききとったかもしれない現地の人の話)
チャングナラヤンは辺鄙なところにある小さな村だがハッとさせられるネパールらしい美しさに満ちている。
その2に続く
:::続く
4世紀リッチャビ王朝から現代まで続く寺院

カトマンドゥ盆地に点在する世界遺産の街のなかで、チャングナラヤンはちょっと辺鄙な場所にある。
2004年はじめて訪れた朝、盆地の底は深い霧におおわれていた。

カトマンズ盆地は標高1300メートルほどに位置しているが、チャング村はその少し上に位置する。

盆地を囲むリムの上に細長く村が続く、リムにあがっていくにつれナラヤン神(ヴィシュヌ神の化身のひとつ)の寺院がちいさく見えてくる。

村の入り口広場に車を止めて、

入場料を払って門をくぐる。「昔からそのまま」に見えるけれど、観光地としてちゃんと整備されているのだ。

その証拠に、古そうに見える石畳にもちゃんとマンホールがある。

寺に続くゆるい坂の両側は昔ながらの煉瓦の家々

トウモロコシのようなものが干してある

世界遺産に指定され、観光地としてインフラ整備がされても、人々の生活は昔とそれほど変わっていない。
尾根の様な立地だがヒティ(水場)があり、そこは現役の洗濯場である。

日本の協力で修復された昔ながらの休憩所


ネパールはどこへ行っても木彫が見事

金属工芸の伝統もある。仏具につかう真鍮の鈴が良い音色で売られていた

村の中心になるナラヤン神の寺への階段

ここをのぼりきると

青空に映える二層の屋根。ヒンズー教の寺だが仏教寺院のよう。
実際にネパールの人は仏教徒がヒンズーの寺へお参りすることもめずらしくない。
現在の本堂は18世紀はじめ1702年の再建と推察されているが、周囲の石柱や石の神像は5世紀から7世紀のものもある。

ここがネパール最古の寺院では?と推察されている所以である。
冒頭写真のひざまづいて手を合わせているガルーダも7世紀以前のものかとされる。
ヨーロッパとは違う美意識だが、実に美しいカタチをしているではないか。

本堂の四方に神獣が守る↑翼のある馬?ペガサスみたいだが、「シャラブハ」というヒンズー神話に出てくるヌエのような動物と解説しているものもあった。

こちらはヨーロッパでよく登場するグリフォン、ですよね。
↓この石のゾウが未完成なのは

石工の夢の中にゾウがでてきて「痛いからもうこのぐらいで彫らないで」と言ったのだとか((笑)ちょっと間違ってききとったかもしれない現地の人の話)
チャングナラヤンは辺鄙なところにある小さな村だがハッとさせられるネパールらしい美しさに満ちている。
その2に続く
:::続く