ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

共同出版の落とし穴

2008年01月09日 | Weblog
「新風社」が破産し民事再生法を申請したと報じられた。
この自費出版社は、営業姿勢について何かと取り沙汰されてきた。販売方法に疑問を持った作者から裁判に訴えられたりしていた。
ほかの大手自費出版社でも、裁判になったり似たような問題を抱えているようだ。

通常の出版社は、いかに読者に読んでもらう本を出すかが最大の目標になる。本を売ることで利益を得る仕組みになっているからだ。売れなければ赤字になる。
これに対し「共同出版」という形態の自費出版社は、利潤の仕組みが違うようだ。
「共同出版」とか「協力出版」というのはおおまかに、本の制作費は作者が受け持ち、販売経費は出版社が受け持つという分担になっている。
しかし実際は、作者が支払う制作費は実費ではなく、この時点で出版社の利益が加算されているという。
だから本が売れなくても、出版社にはリスクがない仕組みなのだ。
つまり、読者ではなく“作者をお客さん”にして利益を出している。
よって出版社が“本の売れ行きを伸ばそうと力を入れない”のはある意味でもっともな理屈だといえる。
作者が契約とぜんぜん違うと感じて訴えたというのは、漠然とながら想像できる。

この会社から本を出して、そこそこの売り上げをみせている人を、ジジは知っている。 そういうケースは、出版して正解だったということなのだろう。
本を出したいと考える人は誰しも、自分の書いたものはすばらしいと、実力以上に自分を評価するから、その心理を利用されるスキもあるということだろうか。
そういう心理をくすぐられ乗せられ過大な期待を寄せてしまった人。予想していた結果が出ずに失望した人。説明や契約内容と違うことに憤った人。
期待以上だったという人も中にはいるということなのだろう。


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1 コメント

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嗚呼… (未満)
2008-01-09 18:38:06
その「そこそこ売れた方」、他の出版社から出していればもっと売れたでしょうにね。そして収益も出たでしょうに。そういう商法の会社は、売れなくても責任を取らず、売れたら売れたで売り上げをゴッソリかっぱぐのです。詳しくはコチラをどうぞ。
http://www.dreamdoor.biz/kyoudousyuppan.html
そこそこ売れた方、仮に1万6000冊売り上げても、たった45円しか利益出ない。悲しすぎますね。
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