1日1.9ドル未満で暮らす「極度の貧困層」が7億7000万人弱に上る、と世界銀行が発表した。
いわゆる「絶対的貧困」と呼ばれる貧困層である。
全世界の人口の10.7%を占めると推計されている。10人に1人が最貧困に陥っている ことになる。
生活費を日本円に換算すると1日190円以下である。
この190円で、食べ物は言うまでもなく、飲料水、住居、衣服、燃料、エネルギーなども賄わなければならない . . . 本文を読む
ただでさえ苦しい立場にある母子世帯など(ひとり親世帯)の貧困率が、国の所得再配分をくぐると、かえって悪化してしまうということが起きている。
子どもの貧困率の「逆転現象」だ。首都大学東京教授・阿部彩氏が指摘している。
こんな問題が起きるのは先進国の中で日本だけと言われる。
税金や社会保険料などの制度を通して、高所得者から低所得者への富を移動させて、なるべく公平に配分されるようにする仕組みが「 . . . 本文を読む
以前あるセミナーの席で大学生が、「貧困になるのはその人の責任ではないか」と発言したことを思い出した。
この学生の意見をすべて否定するものではないが、親の職業、育った環境によってどれほどの違いが出るのか、問いかけてみてほしいと思った。
この国立大学の学生がもし、「制服を買うために家計をやりくりするのがしんどい」、「部活のユニフォームを買う余裕がない」、「学習塾に通うお金がない」、「家族旅行に行く . . . 本文を読む
森友学園と加計学園の事件は、官邸と官僚によって巧妙に仕組まれた公金横領だ。
森友学園では、小学校建設の土地代を8億円値引きしたが、算定資料は廃棄したと隠し通している。
加計学園では、獣医学部建設に36億円の土地を今治市が無償提供して、さらに建設費の半分96億円もの補助金を出す。
特別な計らいをした「利益供与」は疑いようがない。
ただ、政治家や役人個人が裏でお金のやり取りをしたという、一般 . . . 本文を読む