チャイムが鳴った。
ババがインターホンをとる。「・・・です」と女性の声がしたが名前は聞き取れない。
「え? ああ! △△さん」
ババは「△△さんだって」と言った後、すぐに「選挙ね! きっと!」と苦笑した。
選挙があるたびに顔を出す親族の夫婦だ。
“そうか、公示されてからだと選挙法で運動が面倒になるので、戸別訪問を公示前にやるということか” と思い至った。
さりげなく世間話を始めたが、相手もこちら . . . 本文を読む
右翼の演説でも聞かされているような気分にさせられ苦笑してしまった。
いまだに中山大臣のような議員がまだまだ隠れているということなのだろう。時代感覚は化石のような政治家だ。
気に入らない相手には、頑固に“袈裟まで憎い”を貫くようだが、こういう議員はたぶん、身内には利益誘導の政治をするのだろう。
成田空港の工事の遅れを、「ごね得で自分さえ良ければという風潮のなかで空港拡張も出来なかった…」と認識して . . . 本文を読む
新聞投稿欄で、明らかに高齢者と思われる方に席を譲ったが、断られたという記事を何度か目にした。
いずれも投稿主は10代の子供だった。
よろけながら乗車してきた高齢者に意を決して席を譲った。相手は身振り手振りで「いいよ、いいよ」の合図、とうとう目の前の席は空いたままだったという。
子供にすれば、学校でもお年寄りには席を譲りましょうと教わっている。
今後同じ状況になったとき、席を譲るかどうかわからないと . . . 本文を読む
「大葉」は香りがいいしどんな料理にでも使える。我が家の猫の額ほどの畑にも大葉が茂って今年はだいぶ採れた。
大葉といえば昔、よく母親が「しそ巻き」を作ってくれた思い出がある。
大葉を広げて甘味噌と一味とナスを巻いて焼くのだ。しんなり仕上がって食欲が増してご飯が食べれる。それが小さい頃の我が家の「しそ巻き」だった。
ババは久しぶりにしそ巻きを作ろうと思った。例のしんなりしたしそ巻きしか作ったことがな . . . 本文を読む
娘のほうの孫の初運動会だった。
ジジ、ババと旦那さんのほうのおじいちゃん、おばあちゃん、娘さんが子連れで来てくれて応援団がたくさん。
ババはもっぱらデジカメを持って孫を追いかける。あちらのジジババもビデオカメラやデジカメで孫を追いかける。これこそ孫1人に4人のジジババという光景だ。
孫はお遊戯の最中もババを見つけては「バアチャ~ン!」と声を出して手を振る。
横にいる先生らしき女性に何か言っている . . . 本文を読む
ババにも「年金特別便」が届いた。「年金加入記録」と「回答用紙」が入っている。
当時の「勤め先」「資格取得日、資格喪失日」が列記されている。
最初に就職した時期、次に結婚以降が明記されているが、その間八年間の空白がある。
その理由は当時、退職時に一時金という形で清算されている為で、「消えた年金」でないことはババも承知してる。
だから年金加入期間に計算されないのは当然なのだが・・・、だけどこうして見る . . . 本文を読む
息子のほうの幼稚園の「祖父母参観」に行ってきた。
まず、園庭で元気にお遊びする孫たちの様子を観た。それから孫たちは各教室にもどり、ジジババたちはホールで待機。
その間、園長先生の話があった。
孫たちの日常を是非のぞいて見たいと思うおじいちゃん、おばあちゃんが多かったらしく、希望者は予想をはるかに超える人数になったらしい。
一人の孫にそれぞれのおじいちゃん、おばあちゃんで4人・・・これには皆大笑い . . . 本文を読む
映画「ふみ子の海」を観た。
前にジジの勧めで原作を手にしていた。原作は500ページに及ぶものだが一気に読んでしまった。
二回ほど読み返したのだが、映画化したと聞いてジジと観てきたのだ。
生涯を視覚障害者教育に捧げた実在の女性の少女時代をモデルにしたもの。
映画化に当たっては原作者も躊躇したときく。
1時間40分ほどに短縮されての映画化に難色を示したのもわかる気がした。
映画は一つの作品として完成し . . . 本文を読む
「最近またウルトラマンが流行っているんだ。映画にいくのだけど観にいくかい?」と息子に誘われ、孫たちと映画を観てきた。
急な誘いだったのでババは別の用事があり、ジジだけがお供をした。
ウルトラマンといえば、丁度息子が小さい頃にテレビや音楽に夢中になったヒーロー。
一番上の幼稚園の孫は一人で席を確保。2番目の孫はジジの膝に乗って観る。3番目の孫は父親の膝に乗って、赤ちゃんは母親と一緒。
いつの間に . . . 本文を読む
孫たちから絵手紙が届いた。
じいちゃんとばあちゃんの似顔絵を描いて手型、足型を切り取ったものが貼ってあった。
これは下の孫から。
やはり似顔絵を描いてたどたどしい字で「じいちゃんだいすき」と書いてくれたのは上の孫から。
文字は幼児特有の文字が逆を向いてたりで、読み取りに苦心したババだった。
台紙を見て初めて気づいたのだが、きっと「敬老の日」に間に合わせようと思ったのだろう。
あいにく一日遅れで届い . . . 本文を読む
春に枝豆のタネをたくさんもらった。畑の隅に植えたが余ったのでもったいないと思い、花が終わった花畑のチューリップの間にも植えてみた。
それがどんどん成長して、花畑なのか豆畑なのか区別出来ないほどになってしまった。
枝豆を食べたいと言ってた娘に、その枝豆と、孫たちにも饅頭や果物を送ってやった。
饅頭はウサギの絵が描いてあるものと、月の形の饅頭だ。
小荷物が届いたよ、といって電話があった。
孫2人で小 . . . 本文を読む
朝刊をみていたらポッカレモンの製品表示に間違いがあり、自主回収をしているとの記事が載っていた。
原料のレモン生果に防カビ剤(ポストハーべスト)は使用してない旨の表示がしてあるが、実際は微量ながら原料果汁に含まれているため、表示が適性でないとのお詫びだった。
返金に対応するのでお客様相談室へ・・・とフリーダイヤル番号が書いてあった。
我が家の冷蔵庫にもポッカレモンがあったはず・・・さっそく冷蔵庫を物 . . . 本文を読む
TVを見ていたら、警報音が鳴って画面の一部が変わった。
ババは一瞬「・・・これって何だったっけ? 試験放送?」とただただ画面に釘付け。
その間何もせずじまいだった。
まもなく揺れがきて地震だったんだと思った始末。
震源地は道東の十勝沖で津波注意報も出た。ババのところは揺れはひどくはなかったが、電気に吊り下げた紐がしばらくの間揺れていた。
ジジはすぐに地震の警報だとわかったようだ。そして警報 . . . 本文を読む
中秋の名月。
子供の頃は十五夜となるとお団子、枝豆、トウモロコシなど皿にどっさり積んでお月様の出るのを待った。
月の中にはウサギさんがいてペッタンペッタン餅をついている・・・なんて教えられて本当にそう見えたものだった。
なんと素直な子供時代だったのだろう。
子供達が家を出ていなくなったあとでも、十五夜の日はススキやほおずきを飾っている。今年の14日の天候はどうだろうか。月がみえればいいが。
スス . . . 本文を読む
“標準報酬月額(平均賃金)を低い額に変更して届け出る。それが社会保険庁の働きかけでおこなわれている”
そんな噂が前々からささやかれていた。初め知ったときは、それがどういう意味を持つのか理解できなかったが、解説を聞いて納得したことを思い出す。
経営の厳しい企業は厚生年金を滞納する。社会保険事務所は滞納が出ないようにしたい。保険料の納付率を上げるために考え出されたのが、給料を低く見せかけるという虚 . . . 本文を読む