ジジババのたわごと

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衝撃の映像にロシア許せない① ウクライナの復興は険しい

2022年04月13日 | Weblog

ウクライナでの虐殺に対して、世界中からロシアへ批難が半端でなく高まっている。

かつてない規模の金融制裁と経済制裁の矢がロシアに向けて放たれている。その上、膨らむ戦費がロシアに重くのしかかる。

プーチン大統領がウクライナの戦争を早く決着させたい、長引かせたくないと強く思っているのは間違いない。

そのためには、有利な条件で停戦協議に合意し、国内向けに勝利したことをアピールできなければならない。

だからウクライナ東部に圧倒的な攻勢をかけて、完全に掌握することを目指す。

 

ロシアが数日以内に東部に大規模な攻勢を仕掛けると観測されている。

そうなれば民間人の戦死者がますます膨らむ。

ロシアは、独戦勝記念日(5月9日)までに「勝利宣言」を目指しており、戦局を打開するためにウクライナ全域を指揮する司令官を任命した。

このドボルニコフ司令官が作戦を指揮したシリアでは、市民への残虐行為が繰り返された。

「シリアの虐殺者」の異名がある。プーチンからは「英雄」の称号を受けている。

 

早々に停戦にしたい思いは、ウクライナも変わりない。

国土が疲弊し人的被害が激しいので、これ以上の長期戦は避けたいと願っている。

ただし、売られた喧嘩である。領土をロシアに割譲するような解決は承服できない。

 

ウクライナにしてみれば通り魔にあったようなものである。

突然背後からロシアが凶器を持って襲いかかってきた。理由にならない屁理屈の因縁をつけて暴れて回っている。まったく理不尽な暴挙だ。

 

ロシア軍は首都キーウの制圧を目論んで侵攻したが、ウクライナの反撃にあって撤退した。

ロシア軍が無差別に破壊して瓦礫となったキーウ近郊の町では、撤退した跡に民間人が大量に虐殺されていたことが明らかになった。

拷問や処刑、性的暴行、そのうえ証拠隠滅などは「ジェノサイド(集団殺害)」と世界中から激しい非難にさらされている。

 

過去にロシアが行ってきた民間人の虐殺と皆殺し作戦も、「人道に反する犯罪行為」として糾弾されてきた。しかし国連安保理事会でロシアが拒否権を行使するなどしたため、世界の眼がロシアに注目することはなかった。

証拠となる残忍な映像が、ロシア軍に支配された現場では撮影されにくかったことが大きな要因である。

 

ところが今回、図らずもロシア軍が撤退に追い込まれたことで、実態が明るみに出た。

数々の衝撃の映像を眼にして「ロシアは許せない!」と世界中で怒りが沸騰した。

この常軌を逸した虐殺は、これまでもロシアが常套手段として何度も用いてきたものである。

過去にロシア軍が行ったチェチェンやアフガニスタンでのむごい仕打ちや、アサド政権の後ろ盾として軍事介入したシリアでの惨殺は、今回以上にひどいものであったと言われる。

 

 

 

「とにかく虐殺をやめてほしい」。 ウクライナの国民が一番に望んでいることである。政権首脳が望んでいることでもある。

 

4人に一人が国内外で避難者になっている。国外への避難者は400万人を超えた。

ウクライナの都市や住宅はことごとく破壊され、国土は荒廃してしまった。

何百年もかけて築き上げてきた美しい街並みが破壊されてしまった。

ウクライナが被った経済損失は約70兆円にのぼると試算されている。これからも被害は膨らんでいく。

 

国内が戦場になっていては経済活動が回らない。一刻も早く停戦を実現したい思いだろう。

仮に、今すぐ停戦が実現したとしても、復興には気が遠くなる時間を要する。数十年はかかるのではないか。

壊滅されたインフラをどのように再建させるか。避難した人が戻ってきて生活を始めるため何を整えるか。農業・工業を再建させるために欠かせない生産手段をどう確保するか。どれも並大抵のことでない。

 

ウクライナには各国から経済的支援が届けられている。

軍事支援も強化され、チェコやドイツから旧ソ連型戦車が提供されるほか、各国から新型兵器も提供される。

軍事情報がアメリカから提供され、ロシアに対抗できる兵力が整備されてきた。

 

当初ロシアは、電撃侵攻によって首都キーウを短期間に制圧してゼレスキー政権を転覆させる目論見であった。しかしゼレスキー政権を転覆させるどころか、ウクライナ軍の反撃にあってロシア軍はキーウから撤退した。

ロシア軍の損傷が予想をはるかに超え、戦死者も甚大である。

ロシアは首都方面の戦線を縮小し、東部に戦力を集中させると発表したが、ウクライナ軍に撃退されたことを隠して取り繕う国内向け発表だ。

 

ウクライナの政権は地下に潜って抵抗するだろうと予想していたが、なんとゼレンスキー大統領が首都キーウ近郊の町に堂々と姿を現し、ロシア軍が残した残虐の現場を視察した。

EUのフォンデアライエン欧州委員長が首都キーウを訪れて虐殺現場を視察し会談した。その後イギリスのジョンソン首相も訪問し、さらに中立国オーストリアのネハンマー首相が現場を視察している。

ロシアに対抗して欧米が足並みを揃えてウクライナを支援し、ロシアにさまざまな圧力をかけている。

 

市民の犠牲はさらに激しくなるという予想だが、ゼレンスキー政権としては犠牲者が増えたとしても、だから降伏する! というわけにいかない。



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