ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

ドカ雪に機能マヒ

2022年03月02日 | Weblog

100万人を超す大都市で雪が多いのは、世界を眺めても札幌しかない、と以前聞いたことがある。

たしかに札幌は住みやすい街だとよく聞くが、そのひとたちも雪には嘆く。

 

昨年は雪が少なかった。さらに一昨年は、市と住民が費用を出し合って道路わきの雪をトラックで運び出す「排雪作業」を取りやめ、拠出金を次年度に繰り延べたほど少なかった。

札幌周辺は例年にない大雪に見舞われている。これまで経験しなかったことが起きている。

 

サイレンを鳴らして前方から救急車が走ってきた。パカパカと赤い回転灯が近づいてきて、反対車線の車は速度を落とす。

すると突然、赤色点滅がこちらの車線に入り込んで逆走してくる。思わずブレーキを踏む。こちらの車線を逆走したあと反対車線に戻っていった。

たまたま前方が空いていたのだと悟った。

 

ゴミステーションは前日のプラスチックごみがそのまま残っていた。ゴミ回収車が雪に阻まれ回り切れないのだろう。近年は特にプラごみの量が多いのでなおさらだ。

結局このプラごみはその次の朝も収集されないで残っていた。

 

新聞も、とうとう当日は配達されず翌日2日分が一緒に配達された。

印刷機の故障で配達が午後になったことはあったが、翌日まで配達されなかったのははじめてのことだ。

 

近所でストーブの排気口が雪に埋まって、ストーブが消えたと聞いた。吹き溜まりができるので低い場所に排気口があると雪に埋まってしまう。

「むしろ消えたほうが良かったかもしれないよ」と冗談で笑った。

吹雪などで車が立ち往生したとき、マフラーの排気口が埋まると有毒な一酸化炭素が逆流して死亡することもある。だから雪国では、マフラーが塞がっていないかを点検するよう注意喚起されている。

 

車道は一車線分が無くなったような様子だ。片側2車線の幹線道路でも1車線ほどに狭まっている。

どこの家も道路わきに高く雪を積み上げている。住宅街の生活道路は車がすれ違うのも難しい。信号のない十字路・T字路では雪山に遮られて見通しがきかない。

 

市の除雪体制はパンク状態だという。追い打ちをかけるように除雪車の運転手が不足しているというのだ。

雪捨て場も満杯になっている。

市では除雪の方法について試行錯誤を重ね検討しているようだが、妙手はなさそうだ。

 

道路に降った雪を大型除雪車でさらいながら進むと、バケットからこぼれる雪が道路わきに置いていかれる。玄関前が硬い重い雪の塊で塞がれるので「有難迷惑だ」と不評だ。さらわないでただ踏み固めてもらったほうがいいとなる。

住宅街の空き地が少なくなって雪を寄せ集める場所が無くなっている。

 

ジジババともに病状が進行してきて、とりわけジジは力仕事が続かなくなった。

玄関前や駐車場の雪を裏の畑まで運んでいたが、今年は駐車場の空きスペースに雪を積むことに決めた。だいぶ労力が軽減された。

ババは「リハビリを兼ねて」と言いながら、細切れに雪かきをしている。

 

前の道路の雪は道路脇に積んでいくことにした。

するとお向かいのご主人が、道路わきに置いた雪を時々除雪機で運んでいってくれる。おかげでほかの家よりもむしろすっきり見えるくらいになっている。

恐縮しているところだ。

「何かでお礼の気持ちを伝えたほうが良いだろか」とババが言うが、反対の立場なら返礼はほしくないと思った。好意でやっているのだから、お礼を受け取ったら止められなくなる。

JRは全列車運休で札幌駅の電光掲示板は全て消えた、バスも航空機も全面ストップだ、というニュースが繰り返された。

この冬は、札幌周辺の公共交通機関と物流がダウンするドカ雪の回数が異常に多い。



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