格差の固定化を防ぐために、あらゆる政策手段を使って実現しなければならない、と各方面から警告が発せられている。
少なくとも「機会の平等」が与えられる社会をつくる必要がある。
このこと自体に反発する人は少ない。
だが、具体的な政策になってくると合意は容易でない。
経済界から抵抗があれば、そちらの意向を汲んだ政策に変えられていく。
高齢者からの反対が多い政策は慎重になる。
ますます高齢者が増えて社会 . . . 本文を読む
日本が原子力発電をやめないのは、核武装の可能性を放棄したくないから、と言われる。、
たぶんそれが最大の理由であろう。
海外では日本を「潜在的核保有国」とみなしている。
「日本の技術力があれば、数カ月で核兵器を保有できる」というのが、一般的な認識である。
もちろん実際に、日本が核兵器を開発するかはまったく別の問題である。
核兵器になるプルトニウムを保有することには、国際的な監視の目が厳しい。
「 . . . 本文を読む
九電の川内原発が再稼働する。
特徴的なのは、立地自治体の住民に歓迎している人が多いことである。
停止中のほかの原発の住民も、おおむね再稼働に賛成を表明している。
国民全般の感情・感覚とはかなり違う。
仮にこれが、福島の原発を再稼働するとなったとしたら、さすが住民に反対が渦巻くものと想像する。
福島以外の原発の周辺住民は、どのような感覚で原発を受け止めているのだろうか。
ふと、沖縄の米軍基地に対 . . . 本文を読む
原発を再稼働した場合に、電力会社の収益が改善することは間違いない。
原子力発電所は建設するのに巨額の資金が投じられるが、建設が終わってしまえばウラン燃料が安いので、他の発電方式より燃料費が安くなる。
つまり現状の方式で、発電というプロセスに注目して電気料金を計算すると、再稼働する原発の電気は安い、と言える。
ただし、これはあくまでも現状のコスト計算の仕組みでの話であって、本来コスト計算に入れるべ . . . 本文を読む
若い人に「「お金があったら何をしたいか」と聞くと、「結婚したい」と答えるというのだ。
「彼女はいるけれど、収入が安定しないから結婚に踏み切れない」という人が、すごく多いのだという。 悲しいことだ!
貧困の問題は、いまや学校の対応では限界を超えた状況に陥っている、という声が上がっている。
貧困家庭の子ども達がその影響をまともに受ける。栄養摂取のアンバランス、給食費を支払えない、学力の低下、進学の . . . 本文を読む
ある人が、太陽光で発電した電気が一番安いと言う。
言い分はこうだ。太陽光で発電した電気に40円(キロワット時)の補助金を出したら一番安い電気になるというのだ。
あなたは何と応えるだろうか。
電源別に発電コストを比較するときは、すべての発電システムを公平に扱うことが大前提で、発電にかかわるすべての費用を洗い出して比較するのでなくては、本当のコスト比較はできない。
発電所の建設からはじまり、燃料を . . . 本文を読む
「人類の歴史はカネがカネを生む社会であった」ということをピケティ教授が実証して見せた。
「やはりそうであったか…腑に落ちた。」という気分になった人も多いことだろう。
大半の人が漠然とした感覚で、「金持はより豊かになって、貧乏人はさらに貧しくなるのでないか」という素朴な疑問を抱いていた。
しかしながら通説として、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちてくる」というトリクルダウン理論が信 . . . 本文を読む