安倍政権になってから、どうしてこうも強権的な手法がまかり通ってしまうのか。
いま国会で審議している集団的自衛権行使も思いのままに通してしまうに違いない。
特定秘密保護法にしても、露骨な人事にしても普通なら簡単にはできないことを、いともやすやすと突破してしまった。
安倍政権の暴走を許している土壌はどのようなものか。
国会で絶対多数を占めていることが最大の理由であることは論を待たない。
注目すべきは . . . 本文を読む
企業は労働者を直接に雇うことが原則である。
仕事の指揮命令をする者と雇う者が違うというのは不自然な形態なのだ。
「寄せ場」といわれるところで日雇い労働者を集めて、仕事の口利きして日当をピンはねする「手配師」は違法な行為とされている。
労働者と企業の間に別の者が介在する仕組みは個人でも企業でも原則的に違法なのだ。
それなのに、労働者派遣業の「人材派遣」はどうして合法とされるのか。
屁理屈を付けて . . . 本文を読む
今国会ではもう一つ、安保法制に劣らず影響の大きい重要な法案が審議されている。
「労働者派遣法の改正案」だが、こちらもメチャクチャである。
現行の法律では、派遣労働者を受け入れることができる期間は、一般業務では原則1年、延長しても3年が上限となっている。
ただし専門性の高い通訳など26種類の業務では制限がない。
いま政府が目指しているのは、専門業務と一般業務の区分を廃止して、その上で期間制限をな . . . 本文を読む
どこからかつぶやきが聞こえる。
集団的自衛権はどうかって? 自衛隊がよそへ行ってまで戦争に加担するのはどうかな、少し疑問があるな? だけどいざとなるとアメリカに守ってもらうわけだし、アメリカとの協力関係は強めた方がいいかな?
容認ということになるか。そうなるとアメリカの要請は断われないから、どこへでも海外派兵しなければならなくなるな。迷うところだ。
憲法9条は変えるって? いや変えないほうがいい . . . 本文を読む
安倍政権が成立を目指す「安保法制」については、何がどうなのか、よくわからないのが国民の本音であろう。
イメージからして複雑な印象だが、誤魔化しの上塗りなので、余計にわかりにくくなっている。
憲法9条で「戦力は保持しない」と規定しているのに、自衛隊はどこから見ても軍隊であり戦力である。
日本人で本気で自衛隊が軍隊でないと考えている人はいないだろう。軍隊でないと強弁しても世界では通用しない。
国際 . . . 本文を読む
大阪都構想が住民投票で否決された。
僅差であったが、反対票が上回った。予想していたとおりである。
橋下徹現大阪市長が、もっと早い段階で住民投票をしていたら楽勝だったであろうが、なにせ寄り道をし過ぎた。
石原慎太郎都知事を担いだりして、国政のごたごたに関わりすぎた。
信念があるように見せて、実はフラフラと根がなかった。
大阪都構想をまずは実現させることを最大の目標にして活動すべきだった。
肝心の . . . 本文を読む
中国が領海侵犯してくるのは歓迎だ。内心ほくそ笑んでいる。
もっけの幸い! 国民を洗脳する口実が出来た。
そんな思いで、安保法制の成立を悠々と眺めてきた影の人物を仮想してみよう。
「指をくわえていると、中国に尖閣列島を乗っ取られるぞ!」、「脅威にさらされる前に対抗措置を取らなければならない」と危機感を煽って、みんなをその気にさせる絶好のチャンスだ!
現実に領海を犯す事実を目前にすると、のんきなこと . . . 本文を読む
宗教の教えにはおかしなところがある。当然といえば当然のことである。
大昔の一人の人間が広めたことが、ことごとく正しい、時代が変わっても環境が変わってもすべて正当である、などということがあるわけがない。
宗教の「おかしなことを、おかしい、変だ」というのは冒涜ではない。
長い歴史があるから…、信仰して暮らしている人が多いから…、批判を控えるべきという意見も一面的だ。
新しい宗教だから教えが正しくない . . . 本文を読む
今年初め、フランスの新聞社「シャルリー・エブド」が襲撃され12人が殺害された。
イスラムの預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことに憤慨したイスラム過激派の若者による犯行であった。
イスラム過激派といわれるグループは、自らが信じるイスラムの思想を広め社会を変えようとする勢力で、テロや暴力をいとわないグループとされている。
アルカイダ、タリバーン、近頃はイスラム国、ボコハラム・・・そのほかあちこちで . . . 本文を読む
日本にとって中国は古代からの長い間先進国であった。中国は文明の発祥地としても知られる。
歴代王朝が中国大陸を支配し、進んだ技術や進んだ制度を確立して、ヨーロッパにもシルクロードを通じて影響を与えていた、世界屈指の文明国だった。
朝鮮は属国という位置づけだ。
日本は中国の周辺国としての存在。
中国から伝来された出土品や遣唐使などの人的交流によって大いなる影響を受けてきたことはよく知られている。
も . . . 本文を読む
敗戦後、飛躍的な復興を遂げ、高度成長で世界第2位の経済大国になった日本。
なんだかんだ言いながらも、生活水準は世界のトップスラス、長寿で社会保障も充実している。いわゆる先進国の仲間入りをしたアジアの優等生だ。
日本国民の心の奥底に、中国や韓国よりも一段も二段も上であるという意識が漂っていた。
ところが、中国がいつの間にかめっきり力をつけ、あれよあれよという間に世界の大国にのし上がってきた。存分に . . . 本文を読む