ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

日本の将来を変える波

2008年01月10日 | Weblog
将来の日本の動向を決めそうな、大きな波を予感する。
一つは、何と言っても政治の舞台で、「衆参のねじれ」として顕著に現れた。
もう一つは、「雇用の不安」がつきまとう社会が、ひたひたと国全体を蝕んでいるように感じる。

「ねじれ」は思わぬ効果を生むに違いない。中期的に眺めてみると、日本の国民にとっては総じて、良い方向へ向かうと予測する。
個人的にはもうしばらく、今のねじれのままでいってほしいと願うところだ。

「衆参のねじれはまずい、困ったことだ」と強く思っている人は、それほどいないのではないか。ねじれで困ると感じているのは誰なのか? 
その人たちはどういうことを困ると感じているのか。
テロ特措法、補給法がスムーズに通らないからか。消費税論議が進まないからか。積年の腐敗が隠せなくなるから困るというのか。
“ねじれがだめ”というなら、いまの野党が衆議院でも過半数を握って政権をとるとねじれ解消となるが、それは賛成という理屈なのか。

参議院が野党多数となったので、今までは自民党と官僚によって、裏のほうで目立たなく “粛々と”行ってきたことが表に出てくるようになった。
だが、野党の主張も軽くあしらえなくなり、国民の目が届くようになった。なあなあでは済まされなくて、随所で手直しを迫られるようになった。

政党と官僚とのつながり、さらにその先の経済界との結びつきが、なんとなく胡散(うさん)臭いと国民が感づき始めた。
省庁とつながる外部組織の仕組みも少しずつ見えてきた。
それが自民党と根の深い癒着を生む仕組みであったことにも、視線が注がれるようになった。

国民は、古い殻から脱皮することができるなら、少しぐらい政治が停滞したっていいと思っている。
多少政治が混乱してもよいから、膿みを出してほしいという期待も込めている。
ねじれ状態になって、特別悪くなっているとは感じていない。 “衆参のねじれは歓迎だ”とまではいかないかもしれないが・・・。

野党が政権を担うことに、国民のアレルギーが薄らいできたことも大きい。
選挙で政治が変化することを国民は体験した。国民はそのことを頭の隅に刻まれた。
それを普段強く意識していなくても、何かのときに大きな力になって表に現れる。


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