小太りMTB

ちっともMTBに乗ってないMTBerのブログ

ズゥゥ~ン・・・とうとう観てしまった                          映画「アフガン零年」

2006年03月29日 | 映画、小説
 この映画が日本国内で発表された頃、ニュース番組等で取り上げられていたので覚えている方も多いと思います。
 実は私、半年前頃からレンタルビデオ屋に1本だけ(そりゃ1本だけだろうなぁ)置いてあるのは気が付いていたンです。でもねぇ~・・・めちぇくちゃ重そうなんだもん。「今日は、観る気分じゃない。」と先延ばし先延ばしにしてきたンですが、とうとう借りちゃいました。そして観ちゃいました。

 予想を遥かに越えた衝撃に、かなり凹みました。落ち込み過ぎて言葉になりません。
 世界の状況に無関心であること、男であること、日本で安楽で暮らしていること等など、罪悪感を感じなくてもいい些細なことにまで罪悪感を感じてしまいます。世界の状況に無関心と言っても、ニュースやドキュメンタリーを観たり、新聞を読んだりはしますが、それを言い訳にしても何も出来ない無力感、それ以前に何もしようとしていない自分に呆然とさせられてしまうのです。

 この記事を書いているのも、この映画を観てから一週間後、それも間に思いっきりお気楽な映画を一本観た後です。前述した感覚を振り払おうと既に「逃げ」に入ってしまっている情けない状況です。

 私は、映画は娯楽と割りきっていて、「観なきゃ」っていう義務感で観るものではないと考えていますが、それでも下記の理由から、あえてこの映画を観ることをお勧めします。
 一つは、多かれ少なかれ観た人の感情、感覚、考えに何らかの影響を与えてくれるであろう事。そして、それがこの映画を創った人達の希望であろうと思われるから。
 もう一つは、懐疑的に観てしまう報道番組よりも、より現地の人達の感覚に近い情報を与えてくれてるかもしれないから。

 映画の詳細は、こちらの公式サイトをご覧下さい。

 「重い、重い」と脅かし過ぎちゃった感があるので、もう少し。
 この映画はドキュメンタリーではありません。事実を元にしたエピソードを織り込んでストーリ立てしているようですが、あくまで物語、ストーリー映画です。衝撃的な映像も、残酷な映像も出てきません。ドラマチックな展開や物語の起承転結さえありません。
 ただ、たんたんと物語が映し出されるだけです。それでも引き込まれてしまうンですね。なんなんでしょうね?この力は?

 時間的には短い映画なので、観てみたらいかがでしょうか?