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緊張感で背中がこわばる傑作                                映画「ナーク」

2006年03月08日 | 映画、小説
 いやぁ~、緊張して観ちゃったもんで背中の筋肉がこわばってしまいました。凄い!引き込まれます。犯罪アクション映画というより人間ドラマだね。こりゃあ。

 殆ど無名のジョー・カーナハンという人が監督、脚本のインディペンデント系映画。主演は、スピード2主演のジェイソン・パトリックと、若い時は2枚目、少し歳をとってサイコパス、現在は性格俳優の涙目男、レイ・リオッタ。
 実は私、特典映像を見るまでは主演がこの二人とは気が付きませんでした。見かけも雰囲気も、かなり変えてます。

 ジェイソン・パトリックは、犯人射殺時の兆弾で妊婦の胎児を殺してしまった対麻薬潜入捜査官。モジャモジャの長髪に口髭でスパニッシュな感じ。
 レイ・リオッタは、相棒を殺された刑事。この映画の為に体重を増やし白髪混じりの保守的な髪型に鬚と、一見、差別主義者的強面暴力刑事という感じ。涙目が、乾いた鋭い眼光に変わってます。

 舞台はデトロイト。ストーリーは、この二人が、未解決であるレイ・リオッタの相棒が殺された事件の捜査を、警察上層部から命ぜられ、渋々捜査をはじめるという話。

 過度な演技を廃したアクション。(タランティーノ風のアクションも好きですけど) ドキュメンタリーのような現実味にこだわった演出。最初から最後まで張り詰める緊張感。傑作です。