(上記画像の蝶々さん役は、佐藤康子さんです)
オペラは1年に1度くらいしか行きません。
藤原歌劇団という伝統ある劇団があります。その藤原歌劇団の舞台を一度観たいと思っていて、さがしたところプッチーニの「蝶々夫人」があったので、出かけました。
「蝶々夫人」はあまりにも有名です。アリアの「ある晴れた日に」は中学校の音楽の時間に「鑑賞」で習います(今はどうか知りませんが)。ストーリーは日本の20歳より少し前の蝶々夫人の悲劇です。舞台は長崎。蝶々さんは武家の生まれでしたが、家が没落し芸者になって過ごす毎日。結婚斡旋人のはからいでアメリカの海軍士官ピンカートンと結ばれます。
蝶々さんは心から純粋にピンカートンを愛していましたが、そのピンカートンは蝶々さんを現地妻としてしか考えてなく、本国に帰ってしまいます。蝶々さんにはお腹に子供ができていました。数年待てばかえってくるものと信じて、蝶々さんはピンカートンを長崎で待ち続けます。
しかし、ピンカートンは本国アメリカで、アメリカ人女性と結婚していました。3年後、ピンカートンは再び長崎に立ち寄ります。婦人のケイトを連れて。ひたすら信じてピンカートンを待っていた蝶々さんは、事実を知って、自害します。それが武家に生まれた女性の道でした。
藤原歌劇団創立80周年の記念公園。主演の蝶々夫人に清水知子さん、ピンカートンにはステファノ・セッコさん。荘厳な舞台での堂々たる歌唱力。オペラは総合芸術です。
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