腹話術の「いっこく堂」さんの自伝。子ども向けに書かれた童話。
神奈川県に生まれたが、本土復帰前の沖縄で育つ。沖縄での家庭生活、学校生活、友達関係が、虚飾なく描かれている。海外での仕事で沖縄を離れた父のいない家庭、母の愛情。米軍「嘉手納基地カーニバル」での経験と基地への忍び込み。プロ野球選手にあこがれ野球チームに入ったものの、しかとにあい、つらい思いをしたこと。腹話術との出会い。東京へでて劇団に入ったものの、演出家と折り合いがわるくなり、事実上の退団。腹話術活動のスタート、子ども向けの本なので一気に読める。
内容は大人が読んでも、子どもが読んでも、いい読書だったと思うように工夫されている。先日、「いっこく堂」の舞台を観てきたばかりなので、親近感をもって読了した。
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