【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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歌舞伎座新開場杮茸落・十二月大歌舞伎{仮名手本忠臣蔵」(歌舞伎座)

2013-12-17 22:05:17 | 古典芸能

                    

  歌舞伎座十二月公演に出かけました。演目は「仮名手本忠臣蔵」です。この演目はもともと、人形浄瑠璃だったもの。いわゆる「忠臣蔵」は、この「仮名手本忠臣蔵」がベースになっています。寛延元年(1748年)8月、大坂竹本座にて初演。全十一段。二代目竹田出雲・三好松洛・並木千柳の合作。元禄赤穂事件を題材としたものです。


 「仮名手本忠臣蔵」の「仮名手本」というのは「いろは47文字」で「四十七士」を意味し、「忠臣蔵」は「中心大石蔵之助」を表しています。したがって、「仮名手本忠臣蔵」というのは「大石蔵之助と四十七士の物語」ということになります。

 この作品は、「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」とともに歌舞伎の三大名作と言われる演目です。義太夫狂言の傑作としてファンに親しまれています。江戸時代に実際に起こった赤穂浪士討ち入り事件に題材をとり、大星由良之介をはじめとする四十七士の仇討までの人間模様が描かれています。歌舞伎座新開場杮茸落12月歌舞伎では、「5段目」「6段目」「7段目」「11段目」が演じられました。

 豪華メンバーです。松本幸四郎、市川染五郎、中村獅童、中村七之助などなど。それから、何といっても坂東玉三郎ですね。ため息が出るような素晴らしい演技とオーラです。

<五段目>
  猟師となった勘平は、山崎街道で同志の千崎弥五郎に出会います。そこで勘平は、仇討の資金調達を約束します。おかるの父与市兵衛は夜道で斧定九郎に襲われて殺され、勘平の仇討資金用立てのためにおかるを身売りした前金の50両を懐から奪われます。しかし、その定九郎もイノシシを狙って撃った勘平の銃弾で絶命。誤射した勘平は、あわててその50両を抜き取り、逃亡します。

<六段目>
 おかるを引き取りに来た祇園一文字のお才の言葉から、昨晩撃ち殺した者が舅の与市兵衛と思い込む勘平。姑のおかやに詰問された勘平は、罪を認め切腹しますが、ちょうどそこにきていた不破数右衛門と千崎弥五郎か真犯人が定九郎だったことが判明します。勘平の疑いは晴れましたが、仇討の連判に名を連ねることを許されると、安堵して息絶えます。

<七段目>
 祇園で遊興にあけくれる大星由良助のところへ、おかるの兄の寺岡平右衛門が訪れ、仇討に加わりたいと願い出ますが、相手にされません。息子の力弥が届けた密書を、遊女おかると斧九太夫に盗み見されたことに気付いた由良之介は、おかるを殺そうとします。それを察した平右衛門は、自ら妹のおかるを手にかけようとしますが、由良之介に止められます。事情を知った由良之介は、おかるに九太夫を殺させ勘平の仇を討たせ、平右衛門を連判に加えます。

<十一段目>
 由良之介率いる塩治の浪士たちは、師直の屋敷に討ち入ります。激闘の末、炭部屋に隠れていた師直を追い詰めた浪士たちは、師直の首級をあげ、本懐をとげます。


<五・六段目>

早野勘平 染五郎
斧定九郎 獅童
女房おかる 七之助
母おかや 吉弥
判人源六 亀蔵
千崎弥五郎 高麗蔵
一文字屋お才 萬次郎
不破数右衛門 弥十郎

<七段目>

大星由良之介 幸四郎
寺岡平右衛門 海老蔵
竹森喜多八  松 也
冨森助右衛門 廣太郎
大星力也   児太郎
斧九太夫   錦 吾
赤垣源蔵   亀三郎
遊女おかる  玉三郎

<十一段目>
大星由良之介 幸四郎
原郷右衛門  友右衛門
奥田亭右衛門 宗之助
矢間重太郎  竹 松
冨森助右衛門 廣太郎
大星力也   児太郎
竹森喜多八  松 也
小林平八郎  獅 童