日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

犬ケ島

2018-06-19 05:10:37 | 映画
映画『犬ケ島』を見ました。



この映画は、ストップモーションアニメーションの映画です。舞台は近未来の日本メガ崎市、市長の小林は、蔓延するドッグ病を理由に市内から犬を排除し、市の沖合にある犬ケ島に追放します。科学者の渡辺教授はドッグ病を治すワクチンを開発しますが、歴史的な理由から犬を排除したい市長一派によって幽閉されてしまいます。



犬たちは、廃棄物だらけの犬ケ島で、残飯を漁って生き延びています。ある日、小林市長の養子である小林アタル少年が、自らの愛犬を取り戻そうと島に潜入して来ます。少年と犬たちは愛犬スポッツを探すため島内を探検します。



奇妙なテイストの映画でした。その多くは、登場する人間の造形がやや気持ち悪い事によるものだと思いました。舞台となっている日本もカリカチュアライズされた日本で、その違和感が奇妙さの理由の一つだと思います。スモウレスラーが叩く太鼓の音も随所に用いられていました。



犬ケ島といえば、僕は枕草子の翁丸の話をよく教えます。一条天皇の可愛がっている猫を脅かした犬の翁丸が、天皇の命令で「犬島へつかはせ!」と追放されてしまう話です。この映画を見てまず思い出したのがこの話でした。いわゆるわんこ映画とは随分違いますが、とっても良くできたアニメーション映画です。まだの方はぜひご覧ください。
コメント
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