黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『29歳』山崎ナオコーラ、他(日本経済新聞出版社)

2008-12-16 | 読了本(小説、エッセイ等)
本が大好きで、携わる本に仕事に就こうと、勤めていた会社を辞め“出版の学校”に通いつつ都内の大型書店でアルバイトをしているカナ。そんなある日、大好きなミュージシャン・梅田が結婚するという話を聞いて……山崎ナオコーラ『私の人生は56億7000万年』、
大阪の電機設備会社に勤める由宇子。恋人の信宏は豊岡に転勤してから、会えるのはひと月に一回か二回で……柴崎友香『ハワイへ行きたい』、
最近離婚した友人・真帆に誘われ、タイ・バンコクでカフェをはじめることにした“私”。先日出かけた雲南で出会った、心惹かれるカフェと、その店のヴェロニカとカイを思い出す。会社を辞め、準備の為、バンコクへと出かけた私だったが……中上紀『絵葉書』、
もうすぐ30歳の誕生日を迎え、カウントダウンを始めた典子。最近、同じマンションの真上の部屋に住む岡本父子と親しくなるが、そんな中、海外転勤を機に別れてしまった元恋人・奥山が、2年ぶりに帰って来るという……野中柊『ひばな。はなび。』、
財閥系の会社で秘書を務める早瀬涼子。密かに後輩たちからワケありに見られているらしい彼女は、顧客の大崎准司と不倫中。そんな中、プールで知り合った同い年の唐島隆介と付き合い始めるが、つい大崎と比べてしまい……宇佐美游『雪の夜のビターココア』、 
結婚退職することが夢だった小橋。しかし婚約者が不倫し、勤めていた銀行に居づらくなった彼女は、同族経営の会社・ツノダ商事に転職。社長秘書をしながら、月報を作っていた。ある日、そんな彼女の元に赤井専務がやってきて……栗田有起『クーデター、やってみないか?』、
デパート内にある観葉植物店・エバーグリーンで働く高野美羽は、贈答用の観葉植物を選びにやってきた青年・村中悠人に好感を抱く。店で折れてしまったパキラの枝を持って帰り、育てると約束した彼と付き合い始めた美羽だったが……柳美里『パキラのコップ』、
ITセキュリティベンダー・シマカンドのサポートセンターで、派遣社員として勤務する後藤は、音楽マニアで、同じ会社の佐野と不倫中。三流大学出身ながら有能な彼女に、会社側は正社員にならないかと持ち掛けてくるが、給与面にメリットを感じず、断り続けていた。そんな中、自分と同じく音楽マニアらしい男性・山内が配置換えでやってきて……宮木あや子『憧憬☆カトマンズ』の8編収録。

アラウンドサーティの“29歳”の女性たちを描いたアンソロジー。
何気に不倫もの(あるいは登場人物の誰かが不倫中とか)が多い気がするのは気のせい?
個人的には『クーデター~』と『憧憬~』が面白かったかなぁ(特に『憧憬~』は今までの宮木さんのイメージを良い意味で裏切る感じ)。

<08/12/16>

スペシャルマカロンボックス@アンジュ

2008-12-15 | スイーツ
 イチゴミルク、マンゴーショコラ、バナナショコラの3種類。
 イチゴミルクには、ホワイトチョコガナッシュとドライ苺、マンゴーショコラには、カカオ64%のガナッシュとドライマンゴー、バナナショコラには、カカオ68%のガナッシュとドライバナナが挟まれていて、豪華な感じ♪

 パティスリー・アンジュ:新潟(燕)

『どこから行っても遠い町』川上弘美(新潮社)

2008-12-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
居酒屋・ぶどう屋の常連になった、予備校の英語講師・唐木妙子。そこで会話を交わすようになったのは、魚屋・魚春の2代目平蔵。魚春の店舗は、三階建ての小さなビルの一階部分。屋上には妙な小屋が建っており、そこには源さんという老人が住んでいる。曰く彼は、亡くなった平蔵の妻、真紀の愛人だという……『小屋のある屋上』、
譲の父親・渉は、“穏当”ではなかった。譲は幼い頃に、妻は亡くなり、以降彼には幾人かの恋人がいた。小学校時代には同級生・三田村サチの母とつきあっていたのではないかと感じていた譲。そんな僕は今、みゆきとつきあっていて……『午前六時のバケツ』、
サチの母・美智子は実家と疎遠だった。同級生にいわれ母が怖いと自覚するサチ。中学入学してすぐに、八王子に引っ越した。そのころから両親は不仲で……『夕つかたの水』、
以前いた3つの会社では、理不尽な理由でやめざるをえなかった谷口は、私営訪問介護サービス・サンハウスで働き始めて3年が経つ。現在、認知症の症状が出始めた女性・美根子の介護を担当していて……『蛇は穴に入る』、
夫・司郎と2人の子供たち・由香里と章太郎と、暮らす時江は平凡。近所の市原に製麺所のパートに誘われるも、近所づきあいが苦手で断っていた。そんな時江の義母・弥生はちょっとかわった人だった……『長い夜の紅茶』、
ぶどう屋のおかみ・央子と板前の廉は、15年前に出会った。15歳差の2人は、つき合っては離れ、3度目の別れの後に……『四度めの浪花節』、
“あたしの男はさみしがり”と佐羽は言う。そんな彼女と予備校で知り合い、同じ大学に進学した榊原潮。一見、普通の彼女だったが、なんだかちがう、と違和感を感じる潮。やがて佐羽は、ある男性と付き合いだすが……『急降下するエレベーター』、
占い師をしている川原清。客としてやってきた女のてのひらを見ながら、ふと義母・衿子を思い出す。貧乏ながら、進学校に入った清は、高校で知り合った坂田と仲良くなる。その後、東大に進学した清は中退、坂田は受験に落ちて……『濡れたおんなの慕情』、
雨の写真を撮ることを趣味にしている津原由起は、ある日“絵にならないおばさん”に出会った。彼女は、ロマンという店で働く森園あけみ。そんな中、由起は後輩・牟田菜摘とともに、同僚である高野夫妻の新居に出かけたが……『貝殻のある飾り窓』、
妻・千秋、娘・千夏とも、何でもはっきりさせたがり、曖昧を嫌う。羽生高之は、同じく家庭を持っている純子という女性とつき合っているが、彼女の“我慢できない”という言葉を境に、むかし近所に住んでいた、魚春の春田のおばさんを思い出す……『どこから行っても遠い町』、
真紀は、幼い頃から遊んでもらっていた、平蔵と付き合い、その後結婚。彼の両親と妹・清子が住んでいた二階建ての家の上に、小さな小さなかたつむりの殻をのせたような2人の部屋で暮らしていたのだが、家族がひとりひとりと減っていき……『ゆるく巻くかたつむりの殻』の11編収録。

東京の同じ町にある商店街と、その周辺に住む人々を描いた連作短編集。
一応連作短編ですが、それぞれにリンクしつつ、1枚の大きな絵を描いているようなお話でした。

<08/12/15>

ひよ子もなか@東京ひよ子

2008-12-15 | スイーツ
 東京駅オリジナルで、1日30箱限定。
 文字通り、あの“ひよ子”型のもなか(笑)。
 粒あんと栗あんの2種類があり、共に求肥入りです。※通常版は栗あんではなく白あんらしい…。

 ちなみに会社へのお土産用に買ったので、わたしが今回食べたのは栗あんの方のみ。
 
 東京ひよ子:東京