黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『小さな男*静かな声』吉田篤弘(マガジンハウス)

2008-12-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
百貨店の寝具売場に勤める、<小さな男>である“私”。ポルトガル好きで雑貨などを売る店で働く、行動力と決断力のあるふたつ違いの妹がおり、同僚には自転車好きの小島さんがいる。
そんな私は、週に一度、<読書倶楽部>に通っており、そこには元ライヴハウスのもぎり嬢だったというミヤトウさんがいた。
一方、週一度、深夜のラジオ番組<静かな声>を担当しているラジオパーソナリティーである“わたし”こと静香。“あかり”を作り、古詩集屋・午睡屋で売っている弟・シンがおり、<只今、支度中>という名の料理屋に通っているが、そこではイラストレーターということになっていた。わたしにはミヤトウさんという友人がいて……

百貨店で働く男性の<小さな男>のパートと、ラジオパーソナリティの女性の<静かな声>のパートが交互に語られ、それぞれに進行しています。どちらも描かれているのはささやかな日常生活。
2つのお話が徐々にクロスしていくところが面白かったです。

<08/12/14>