寛政4年。棄損令を発端とした大不況は、4年たった今でも続いていた。
そんな中、門前仲町の一膳飯屋・七福の主人・勇蔵は、富くじ売りの尚蔵という男から儲け話を持ちかけられる。彼を介して大城屋仁左衛門から御公儀の御助け策の元手作りに売り出す“猫札”という富くじを売る話に金を出して欲しいと言われた勇蔵。すっかり乗り気な彼は、蓄えている420両を出資しようとしていると、娘のおすみが相談してきた。それが騙り屋だと睨んだ勝次たち。それを聞いた喜八郎は、調べを進める中で、その話の陰に、ある陰謀を感じ取る……『猫札』『またたび囃子』『猫いらず』、
7月初旬。伊勢屋が寝込んだらしい。巷の噂では、一家心中したうどん屋の恨みをかったのではないかというのだが、その噂を流したのは伊勢屋が贔屓にしていた易者だった……『惣花うどん』、
9月。札差の新たな肝煎が選び直されることとなり、頭取になるべく根回しをした井筒屋だったが、伊勢屋のひと声で昨年に引き続き米屋政八が務めることに。そんな中、肝煎に就くなり相馬屋と小嶋屋が仲違いをしているという……『いわし雲』、
10月。井筒屋と大口屋が結託し、自分を陥れようとしている噂を耳にした伊勢屋。そんな2人を茶席に招き、もてなす伊勢屋だが、その席で出されたものはカマスにおこし。それらが示す彼の真意とは……『粗茶を一服』、
十三夜を翌日に控えた、9月12日。たまたま店開きしたばかりのにゅうめんの父娘の屋台に行き会わせた喜八郎は、それがかつて彼が武士だった頃、通っていた店・龍野屋のあるじだと気づくが……『十三夜のにゅうめん』の7編収録。
シリーズ第3作。
喜八郎と秀弥との進展があまりなくて、ちょっと残念でしたが、いつもながら食べ物が美味しそう……にゅうめんが食べたいです(笑)。
<08/12/10>
そんな中、門前仲町の一膳飯屋・七福の主人・勇蔵は、富くじ売りの尚蔵という男から儲け話を持ちかけられる。彼を介して大城屋仁左衛門から御公儀の御助け策の元手作りに売り出す“猫札”という富くじを売る話に金を出して欲しいと言われた勇蔵。すっかり乗り気な彼は、蓄えている420両を出資しようとしていると、娘のおすみが相談してきた。それが騙り屋だと睨んだ勝次たち。それを聞いた喜八郎は、調べを進める中で、その話の陰に、ある陰謀を感じ取る……『猫札』『またたび囃子』『猫いらず』、
7月初旬。伊勢屋が寝込んだらしい。巷の噂では、一家心中したうどん屋の恨みをかったのではないかというのだが、その噂を流したのは伊勢屋が贔屓にしていた易者だった……『惣花うどん』、
9月。札差の新たな肝煎が選び直されることとなり、頭取になるべく根回しをした井筒屋だったが、伊勢屋のひと声で昨年に引き続き米屋政八が務めることに。そんな中、肝煎に就くなり相馬屋と小嶋屋が仲違いをしているという……『いわし雲』、
10月。井筒屋と大口屋が結託し、自分を陥れようとしている噂を耳にした伊勢屋。そんな2人を茶席に招き、もてなす伊勢屋だが、その席で出されたものはカマスにおこし。それらが示す彼の真意とは……『粗茶を一服』、
十三夜を翌日に控えた、9月12日。たまたま店開きしたばかりのにゅうめんの父娘の屋台に行き会わせた喜八郎は、それがかつて彼が武士だった頃、通っていた店・龍野屋のあるじだと気づくが……『十三夜のにゅうめん』の7編収録。
シリーズ第3作。
喜八郎と秀弥との進展があまりなくて、ちょっと残念でしたが、いつもながら食べ物が美味しそう……にゅうめんが食べたいです(笑)。
<08/12/10>