黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『わが身世にふる、じじわかし』芦原すなお(東京創元社)

2007-02-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
庭先でデビラを叩いていると、ニューヨーク研修帰りの悪友・河田警部がやって来た。帰国間もなく配属された渋谷署で、高名な詩人である高水渉が殺害された事件を担当することになった彼は、見つからない凶器と被害者が遺した謎の詩について、“ぼく”の妻に相談やってきて……『ト・アベイロン』、
河田警部がニューヨークで遭遇した事件。パリスの審判をモチーフとした舞台に出演予定だった俳優・ハーマンが死亡。しかし彼を恨んでいる者は多く……『NYアップル』、
“ぼく”が寝込んでいると、河田警部がいつものごとく事件の相談に現れた。酒造会社の社長と専務という2人の老人が行方不明になり、その後酒を飲まない専務が大酒を飲み、心臓発作を起こし亡くなっていたことが判明するが……『わが身世にふる、じじわかし』、
小学校時代の友人が、送ってくれた懐かしいお好み焼きソース。早速お好み焼きを作り食べていた“ぼく”は、ふと幼い頃のある体験を思い出す……『いないいないばあ』、
試合中、人気レスラー、プリンス佐倉が亡くなった。しかし、彼を倒したのはロートルの沿海山。しかしその死に不審な点があり……『薄明の王子』、
精神科医・公田渡が、ひと月前に自殺した妻・薗美のの死は自分に原因があると書き置きし自殺。公田氏は、自殺する前に妻の幽霊を見たという……『さみだれ』の6編収録の短編集。

“ミミズクとオリーブ”シリーズ・3冊目。
相変わらず奥様のお料理が美味しそうです~♪

<07/2/25>

シエル・追記@リジェール

2007-02-24 | スイーツ
 先月3日にも買ったのですが、崩壊したのでリベンジ(笑)。
 前回も書きましたが、下がガトーショコラ、その上がクランチチョコ、一番上が生クリームです。
 ガトーショコラが、お椀型で底面積が少ないので倒れやすいんですよね~。
 しかもその上のクランチはぴったり貼り付けているわけではないので、すべるし;
 美味しいのですが、よほど気をつけて持って帰らないと、危険なケーキです(笑)。

 パティスリーリジェール:新潟(燕)

ルーレ@リジェール

2007-02-24 | スイーツ
 上の白い部分がヨーグルトのムース、下のピンクが赤桃のムースです。
 一番下がフランボワーズのソース(ジュレ?)で、二つのムースの間には、さくさくした食感のものが(シュトロイゼルというらしい)挟まれています。
 一番上に載っているマカロンには、木苺のクリームが。
 このマカロンがとても美味しかったのですが、こちらのお店ではマカロンは売ってないのでちょっと残念;

 パティスリーリジェール:新潟(燕)

『一瞬の風になれ 3 ドン』佐藤多佳子(講談社)

2007-02-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
最終学年・3年生になった新二たち。中学時代全国大会に出場したこともある新入生・鍵山が連を慕って入部するも、性格に難のある彼の存在が、部内に微妙な空気を生む。
部長として部と4継チームをまとめようと頑張る新二。
やがてインターハイ予選が開始。地区予選、県予選、そして南関東大会……着実に1本1本を懸命に走る新二の行く先に見えるものとは……。

一年が一冊なので、本当にあっという間……(笑)。
それだけスピード感を持って読めたともいえるのですが、彼らの3年間をもっとゆっくり味わいたかった気もしていたり。
それにしても成長したなぁ新二……しばし母の気分で感慨に耽ったり(笑)。

<07/2/24>

『一瞬の風になれ 2 ヨウイ』佐藤多佳子(講談社)

2007-02-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
2年生になり、少しずつ経験値を増やしつつ、実力をつけていく新二と連。
大阪出身の新入部員・桃内らも増え、部の雰囲気も新たに。順調に勝ち進んだ春野台高校陸上部は、4継で南関東大会出場を果たすも、その直後連が肉離れを起こしてしまう。無理を押して走ろうとする彼に、三輪は自分の過去を語る。
そして今まで彼らを率いてくれた部長・守屋が引退。その後を新二が引き受けることに……

順調に成長を見せている新二。私生活でも若菜ちゃんとの仲も微妙に進展しつつ、いい感じな雰囲気~、とか思っていたら、後半でちょっと切ない展開に;

<07/2/23>

『一瞬の風になれ 1 イチニツイテ』佐藤多佳子(講談社)

2007-02-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
天才的なサッカー選手である兄・健一とサッカー好きな両親の中で育った神谷新二。中学までやっていた自らのサッカーの才能に限界を感じ、春野台高校進学を機にサッカーをやめていた。
そんな彼と同じ高校に進学した幼馴染の一ノ瀬連は、中学時代に名を馳せた天才的スプリンター。そんな二人が陸上部に入部。
顧問の三輪や、先輩たちに囲まれつつ、次第に陸上のおもしろさにめざめてゆく……

見事にスポーツ青春モノですね~(笑)。
本屋さんのPOPなどでは、“『バッテリー』が好きな人にオススメ~”的なこともかかれていたのですが、雰囲気的には『DIVE!!』の方が似てる気が。

<07/2/22>

ザッハトルテ@ガトウ専科

2007-02-21 | スイーツ
 チョコのスポンジとガナッシュが交互に重なってます。
 ちょっとガナッシュは硬いかなぁという気もします(スポンジとのバランスから見て)。
 チョコレートケーキではあるけれど、“ザッハトルテ”とはちょっと違うような気が……(笑)。

 ガトウ専科:新潟(長岡、他)

『ヘンリエッタ』中山咲(河出書房新社)

2007-02-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
“ヘンリエッタ”と名づけられた家に住む、3人……しっかり者だが何故か三輪車を盗んでしまうという癖をもつ、ヘンリエッタの持ち主である“あきえさん”。恋をするたびに、その相手に似た魚を一匹ずつ増やしてゆく習慣を持つ“みーさん”、そしてある事情から親元を離れ、彼女たちと共に暮らす“まなみ”。
ヘンリエッタで穏やかな日々を過ごすまなみの最大の関心事は、毎朝やって来る牛乳屋さんが、短時間でどこに消えるのかということで……

家を擬人的に扱うというのが意外とありそうでない設定でおもしろいですね。
そんなヘンリエッタという存在が主張しすぎることもなく、まさに水のように穏やかな雰囲気が流れる素敵なお話だと思います。
現在高校3年生だという作者の今後にも期待したいですね。

<07/2/21>