黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『スロウハイツの神様 下』辻村深月(講談社)

2007-02-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
人気作家チヨダ・コーキが暮らす『スロウハイツ』の住人たちは、平和な日々を送っていた。新たな入居者、加々美莉々亜が来るまでは……。
その昔、彼のファンが起こした事件により、苦境に陥っていた彼を救った“コーキの天使”。その正体が、彼女なのではないかと誰もが思い始めていた。
そんな中、すみれは正義と別れ、ハイツを出て新しい恋人と暮らし始め、コーキの偽物“鼓動チカラ”が、本家であるコーキの作品を先取りするかのような展開を見せ、世間から注目されていた。
そして、コーキの作品に匹敵するほどの人気を持つ漫画『ダークウェル』の原作者・幹永舞がスロウハイツの面々の中にいるらしいことがわかり……

とても素敵なお話でした♪
まさに“あらゆる物語のテーマは結局愛”(笑)。
特に、それまで張られた伏線が、最終章で見事に明らかになる様が秀逸v
……ただ個人的には、肝心なコーキの作品がもう少し魅力的に感じるよう、表現されてると良かったかと思いますが(何だかただのラノベっぽい/笑)。

<07/2/20>