黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『春に来る鬼 骨董屋「蜻蛉」随縁禄』日向真幸来(エンターブレイン)

2007-02-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
大学受験に失敗し、落ち込んでいた香坂瑞穂は、地元に伝わる奇祭“天狗の鬼退治”の主役・お多福に抜擢された。
2年前、瑞穂が慕っていた東京の女子大生・上野亜美がその役を引き受けた祭の最中、姿を消していたことから、激しく抵抗し、部屋に立てこもっていた。
一方、大学に通いながら、名古屋市内にある祖父の営む骨董店・蜻蛉で見習い中の辻屋祥一郎は、骨董の買い取りの為、根津村の寺を訪れていたが、彼が集めているトレードビーズを餌に、祭の相手役である天狗を引き受けることに……。
やがて瑞穂は、挨拶にやってきた祥一郎と、彼の友人・東山淳之介の説得により、祭に出ることを承諾する。
そして祭の準備が進む中、亜美の事件を知らされた祥一郎たち。
警察に話を聞きに行った彼らは、1、2年前から空き巣や廃屋荒らしなどが多発しているという話を聞く……

設定は好みだし、キャラクターも魅力的。ストーリーも良いです。
ただ、途中に挿入されている、どうやら祭の起源になったと思われる昔のお話は、組み込み方にちょっと難が;(いきなりその話が100ページ入っているので、それまでの本編の流れを切ってしまっているような…)

<07/2/2>