黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

雪甘月ショコラマカロン'13@雪甘月

2013-02-14 | スイーツ
 先日せっかく雪甘月に買いに行ったのに、直前のヒトの分で品切れ……30分待てば用意できるといわれたけれど、乗りたい帰りのバスは10分後だし、その次のバスはさらに1時間後になってしまうので断念;
 幸い江口だんご各店で、予約注文はできるというので、行きやすい坂之上店の方に予約して、日を改めて取りにいってきました。

 今年は完全リニューアルされて種類が増え、5種類に。
 ヘーゼルナッツ、柚子、桜、抹茶、ショコラ。
 柚子と抹茶はそれぞれの風味のマカロン生地に、それぞれの風味のガナッシュ(ホワイトチョコベース)。
 他は、ショコラマカロンにチョコガナッシュ。マカロンかガナッシュのどちらかがそれぞれの風味(桜は、上の塩漬けの風味?)。
 さっくりと軽い食感で、小さめサイズなので、食べやすいです。
 期間限定。

 雪甘月:新潟(長岡)

『前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理』大村友貴美(角川書店)

2013-02-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
うらぶれた小路の突きあたりに、妖しげな明かりを放つバー<カフェ・フロリアン>。
オネエ系のママ・ショウは、前世の記憶を持っているといい、それ故に悩んでいる人々の相談に乗っている。
それまで度々店に通っていた図書館職員の相川南美は、ショウにある相談をする。
南美が二十歳の時、近所の小料理屋の女将と駆け落ちをした祖父のキサブローは、そのまま行方不明なのだが、先頃家に突然やってきた5歳の男の子・アサバテルトが、自分がキサブローだと主張し、言動も祖父そのものなのだった。彼曰く、女将とは駆け落ちしていないというのだが……“キサブロー、帰る”、
今時の大学生・越後昇太と恋人の名場馨子が、相談にやってきた。馨子が前世の夢をたびたび語るようになり、それにつられて昇太も怖い夢を見るようになったという。夢で見た光景から、過去の新聞や雑誌を検索してみたところ、彼女が話すのと同じ事件が二十五年前に実際に発生しているのを知る。
それは、とある県の山間地、人口千人のS村で起きた連続殺人事件。馨子はその犯人に殺害された少女・青田菜摘だったというのだ。
ショウに相談した二人だったが、結局馨子は我慢が出来ず、事件が起きた村へ行くと言い出して……“ロスト・ヴィレッジ”、
設計事務所で働く地井敬紀は、いくつかの前世の記憶を持っているが、どの時代場所においても、無実の罪を着せられ殺害されているような理不尽な思いを抱いており、それ故に現実社会でも人間不信に陥っているのだという。
そんな彼の中で、特に印象に残っている人物は明治時代に生きていた、イヅツタカシという男。ある人物の暗殺計画を止めに入ったのに、刺客の一味として斬り殺されてしまったのだという。
その人物が実在していたのかを調べて見ることにしたショウと地井は、勝間田憲三という政商を殺害した井筒高志という人物の存在を知る……“僕が殺された日”、
市長公室よろず相談室長という名の、実質クレーム処理係・寺見鈴太。職場ではいろんな雑用を押し付けられ、さらに妻の果歩の代わりに家事まで一手に引き受けざるをえない日々。
そんな彼は、夢で見る自分とは真逆の奥州の武士・サカタトウゴに憧れを抱いていた。その前世についてショウに相談したのだが、「彼は彼、あなたはあなた」と言われ、心の支えが折れてしまった寺見は、そのまま携帯の電源を切り、行方をくらます。
しかし数日後、とうとう金に困り、コンビニを襲う決意を固めるが……“虐げられた男は逆襲する”、
カフェ・フロリアンに、いつも野菜を届けている門部青果店の娘・蘭は、祖母・笑子からあることを頼まれた。
十七歳の時、八戸の宝念寺の境内に埋めた瓶を掘り出して欲しいという。そこには江戸時代のサエという女の人の死の真相が隠されているらしい。
祖母自身は青森に行ったはずはなく、どうやら前世でのことらしい……“また逢う日まで”の5編収録の連作短編。

いくつかの前世の記憶を持つオネエ系のママ(と、いつも店にいるオヤジ)が、その経験の豊富さからいろんなヒトの相談に乗って、悩みを解決するミステリ。
前世を引きずるのではなく、今を生きていく、未来へ向かうための手伝いをしている雰囲気なのが良い感じ。

<13/2/13,14>