黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『夜の底は柔らかな幻 上』恩田陸(文藝春秋)

2013-02-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
日本でありながら国家権力が及ばない無法地帯“途鎖国”。イロと呼ばれる特殊能力を持つ“在色者”が多く存在するこの国に、密かに列車で途鎖入りをしようとしている女・有元実邦……かつてそこで生まれ育ち、自らも在色者である彼女は、ある理由から故郷を捨てていた。
入国管理官の巡回も何とかうまく切り抜けたのもつかの間、突如勃発した騒動により、よりにもよって因縁の相手である、隻眼の入国管理局局次長・葛城晃に十六年ぶりに再会してしまう。
途鎖署に引き立てられ、文書偽造を言い立てられるが、実は彼女は東京警視庁の警部補。指名手配犯を追って、この地へとやってきたのだった。一応解放されることになった実邦だったが、執拗に彼女をつけ狙う葛城。
さらに列車の中で知り合って後、何故か彼女の周囲をうろうろする男・黒塚弦の存在も気にかかるが……

指名手配犯を追って途鎖に入り込んだ女刑事・実邦。そして特殊能力者たちが死闘を繰り広げるダークファンタジー。
ハラハラドキドキの展開で、下巻につづく!

<13/2/6,7>