黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『スタンダップダブル!』小路幸也(角川春樹事務所)

2012-12-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
北海道支局社に飛ばされた全国紙スポーツ記者の前橋絵里は、高校野球の取材の一環でたまたま見た村立中学の野球部の存在に気にかかっていた。
部員もヂリギリの小さなチームなのだが、何故か外野ゴロをアウトにしてしまうのだ。やがてそんな彼らのうち中心の3人…ピッチャーの青山康一とセンターの健一の双子と、キャッチャーの村上信司が卒業し、道立神別高校へ入学したことを知った絵里は、その高校の野球部に注目する。
一方、神別高校に入学し、野球部に入った青山兄弟と信司、さらにマネージャーの中本めぐみたちには、どうしても甲子園を目指す理由があった。その為、密かにある作戦で勝ちを狙う彼らの前に、新任の監督・田村敏幸がやってきた。名門D学院でレギュラーを、そしてフェイマスという会社でも社会人野球のレギュラーだった人物だという。
ある日、絵里はひったくり被害から助けてくれた、タイム計測の会社のドライバーである山路と知り合う。
どうやら、山路は野球好きらしく球場で再会。その後、親しくなるが……

北海道の高校の弱小野球部に所属する少年たちが、ある理由によりある方法(笑)で甲子園を目指すお話。
過去話がかなり重めですが、小路さんらしくさわやかに(周囲の大人がいい人満載)まとめてある感じ。
まだ回収されてない伏線がたくさんあるので、きっと続編が出るのでしょう。

<12/12/20>