黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『旅猫リポート』有川浩(文藝春秋)

2012-12-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
猫好きの青年・サトル(宮脇悟)に拾われ、ナナ…しっぽが『7』に似ているのと、サトルが子供の時に飼っていた猫・ハチに似ているところから…と名付けられた野良猫(オス)は、五年間仲良く暮らしてきた。
ところが、よんどころない事情により、ナナを手放さなくてはならなくなったサトル。
サトルの幼馴染で、小学生の頃、捨てられていたハチを一緒に可愛がっていたコースケ(澤田幸介)。
中学時代、引っ越した先で親しくなった友人で、九州へ修学旅行中、親戚に預けたハチに会いたいサトルと一緒に脱走を試みてくれたヨシミネ(吉峯大吾)。
高校時代、そして大学時代に仲が良く、現在は富士山の麓でペット可のペンションを営んでいるスギ(杉修介)とチカコ(杉千佳子)夫妻。そして北海道に暮らす母方の叔母のノリコ(香島法子)……銀色のワゴンに乗り、ナナを引き取ってくれる相手を探すべく、託せる心当たりの元へ、そして懐かしい人々の元へ出かけるサトルとナナだったが……

ある事情で愛猫を手放さなくてはならなくなったサトルと、その猫・ナナが一緒に出かける旅を、主にナナ視点で語られています。
小学生で両親を交通事故で亡くし、叔母に引き取られて仕事の関係で、あちこちに引っ越したサトル。出かける先はそれぞれにサトルが懐かしい時を過ごした相手だけれど、相手にはいろいろ屈託などがある、という感じ。
サトルはいい子なのだけれど、かなり切ない展開で、めちゃめちゃ号泣…;;
個人的に、装画が村上勉さんで、名前がサトルって…と思っていたら、コロボックルネタがあったのにくすりとしたり(笑)。

<12/12/11>