10年前の2002年。ワールドカップのアジア予選の最終戦で、それまで調子の悪かったはずの小津がPKを決めることができたのは何故か。大臣は秘書官にその秘密を調べるようにと頼む。
小津がPKを決める直前、チームメイトと交わした言葉は何だったのか……『PK』、
作家・三島の家に警備システムのセールスマン・本田毬夫がやってきた。不思議なメールを受け取るという彼には未来の殺人犯を知る能力があり、その犯人が犯行前に本田が殺害しているという。そんな彼は大臣が10年後に1万人殺すと予知していた……『超人』、
握手した人間からそれぞれ6秒の時間をもらうことができる三上。その日が終わる直前に、彼以外の人間の時間が、その分だけ止まる、という微妙な能力。そんな彼に青木豊計測技師長という謎の人物が接触、ある依頼をされる。なるべく効率的に時間をもらうべく、戦隊物のスーツアクターとして働くことになった三上。
一方、耐性菌が蔓延した未来。より効果的に、最小限の被害を以って事態を収拾するべく、あるポイントにゴキブリを送る役割を担った青年は……『密使』を収録。
一応連作だけれど、かなり相互リンクしてるので、長編っぽいかな。
構造的に入り組んでいるので、もう一回読み直したいところだったのですが、時間がなくてイマイチ把握できていない部分が多々;
<12/3/23,24>