黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『サラの柔らかな香車』橋本長道(集英社)

2012-03-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
女流名人戦のタイトル戦当日……そこで対峙しているのは、美しき女流名人・萩原塔子と、金髪碧眼の日系ブラジル人の美少女…護池・レメディオス・サラだった。
三年前、奨励会(棋士養成機関)でプロ棋士を志していた青年・瀬尾は、年齢制限により去った後、パチプロとして生計を立てる、無気力な日々を送っていた。
そんなある日、ブランコに乗る不思議な少女・サラと出会う。サヴァンめいた特殊な言語感覚とイメージ力を持つ彼女に、新たな可能性を見出し、将棋を教える瀬尾。
その当時、天才少女として名を馳せていた、サラと同い年の北森七海は、塔子に憧れて将棋を始め、女流名人を目指していた。だが、サラの存在がそんな彼女の目標を狂わせることに……

第24回小説すばる新人賞受賞作。タイトルと表紙が印象的ですね~♪
金髪碧眼の不思議美少女が、将棋を覚えてわずか三年で女流名人の地位を狙うまでに成長。そんな彼女とその周辺の人々…持つ者と持たざる者を描いたお話。
女流名人戦の様子に、将棋雑誌のライター・橋元の書く彼女たちの足跡を描いた小説が挿入されている構成になってます。
ちょっと『ヒカルの碁』っぽいかなと思いましたが、どちらかというと『ガラスの仮面』かも…(笑)。

<12/3/1,2>