黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』よしながふみ(太田出版)

2012-03-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
先輩世代の二人…漫画家・やまだないと、料理研究家・福田里香と、好きだったマンガあれこれを語る鼎談「私たちの大好きな少女マンガ」、小説家・三浦しをんと漫画や“やおい”について語り合う「フェミニズムはやっぱり関係なくないのよ」「やおいは男同士でなくてもいい」、BLマンガ創世記を支えた漫画家・こだか和麻とはBLについて「ボーイズラブじゃないと描けないこと」、漫画家・羽海野チカとは自作のメディア化やマンガへの熱い思いを「メディア化するということ」、漫画家・志村貴子とマンガで表現することの意味を語り合う「表現は選択できない」、大好きな『24年組』の漫画家・萩尾望都にその作品世界について語る「マンガ=24年組というくらい…」……漫画家・よしながふみと、いろんな方たち(主に漫画家)とさまざまなアプローチで語る対談集。

懐かしいマンガの話題に、おおっ!と思ったり、マンガへの深い思い入れにうーんと唸ったり。そしてしをんさん、よしながさんの語る“やおい”の定義に、目からウロコだったり(笑)。
厳選された対談相手だからこそ、というのもあるのでしょうけれど、よしながさんの漫画への愛、そして洞察力の深さというか、言語化の鋭さというかが感じられて、とても濃い内容の一冊でした。

<12/3/9>