黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

マカロン・その3@ドルチェ小川

2011-05-21 | スイーツ
 片側ずつ違う組み合わせにするパターンが、登場。
 キャフェオランジュ、チョコバナナの2種。
 コーヒーとオレンジ風味のマカロン生地に、コーヒー風味のクリームとオレンジのコンフィ、チョコとバナナ風味のマカロン生地(バナナの方にはココナッツがまぶされてます)にガナッシュ(と、バナナのコンフィ?←マカロン生地と一体化してたので、ちょっと曖昧)がそれぞれ挟まれています。

 ドルチェ小川:新潟(見附)

『ばらばら死体の夜』桜庭一樹(集英社)

2011-05-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
二○○九年。神保町の古本屋・古書泪亭の二階に下宿する、白井沙漠と名乗る女。どこか現実感がない雰囲気だが、お金が関わると目の色を変える。自堕落に、目の前の欲望を満たすだけに金をつぎ込んできた彼女は、債務が膨らみ、母の知人であった大家・佐藤の元に転がり込んだのだった。
貧乏だった学生時代、同じく泪亭に下宿していた四十代の翻訳家・吉野解は、彼女と出会い、強く惹かれ関係を持つ。
大学で働き、最近翻訳を手がけた本が出版されたばかり彼は、裕福な生活を送っているように見えるが、それは妻・由乃の実家からの支援によるもの。下北半島の貧しい家に生まれた彼は、それまでに増えた債務を抱え、翌年控えた改正貸金業法の施行を前に、焦っていた。ところがそんなことを知らない沙漠は、彼に三百万を無心し……

今は裕福な妻と結婚した翻訳家が、かつて貧乏な大学生時代に下宿していた同じ古書店の二階に暮らす女と出会い、関係を持つ。しかしその関係は、金を巡って破綻。そしてタイトル通り、ばらばらに刻まれる…というお話。
吉野と沙漠の他、吉野の妻の友人・里子、泪亭店主・佐藤(そして数年後、吉野の娘・夕)らの視点で、周辺の事柄や事情が語られてます。
“生きてるあいだ、ずいぶんちぐはぐで変な人間だなと思っていたけれど…(中略)…生きて動いているのにばらばら死体みたいな人間だったんだ”という言葉が印象的。
退廃的で孤独感の漂う空気が、いたたまれなさを誘います…;

<11/5/20,21>