黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『偉大なる、しゅららぼん』万城目学(集英社)

2011-05-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
滋賀県の琵琶湖湖畔の城下町・石走。そこには特別な“力”を受け継ぐ“湖の民”日出家が住んでおり、人々に絶大な影響力を持っていた。
その家系に属する湖西日出家の次男・涼介は、その力の修練の為、高校進学と共に長年住み慣れた湖西を離れ、石走の日出家本家の「城」に居候し、そこから高校に通うことに。
初っ端から、同い年の御曹司・淡十郎の殿様然とした言動に振り回され、皆とは違う赤い詰め襟で通う羽目になったり、日出家同様に特別な“力”を持ち、対立しているという棗家の長男・広海にいきなり殴られたりと、散々。おまけに師匠たる人物は、おば・幸恵とともに嵌まっているドラマの撮影を追っかけて、韓国に行ってしまい、涼介の師匠は“パタ子さん”こと濤子になってしまう。
ある日、淡十郎は同じクラスの新校長・速瀬の娘に恋をするが、彼女はイケメンな広海に思いを寄せていると判明。傷心の淡十郎は、棗家を石走から追い出すと宣言する。
ところがそんな中、校長が突然日出家に現れ……

今回の舞台は滋賀で、琵琶湖湖畔の架空の町。そこには特別な“力”を持つ、二つの一族がいて、互いに犬猿の仲。それぞれの家の能力を、相手の前で使うと不快な音が聞こえる、という設定で、タイトルの“しゅららぼん”は、その二つの音を合わせたモノ。
ちょっと笑わせつつも、後半シリアスかな。
厚さ的には厚いんだけど、ちょっと描き足りてない感というか、キャラがもったいない感というか(グレート清子とか)、物語のページ配分が変な感じが若干;

<11/5/18,19>