黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『少年舞妓・千代菊がゆく! ぼくの父親』奈波はるか(集英社)

2009-10-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
友禅作家・仁村伊織に貰った振袖を、ロンドンに置いてきた一件を謝りにいった千代菊は、そこにたまたま来ていた、15年前に吉乃屋の近くで店をやっていたという男性・野村から、母・花枝が男の子の赤ん坊を引き取った話を聞くが、心当たりがない。
その後、伊織からスペインで入手されたという、舞妓人形を貰った千代菊。
早速部屋に飾ったそれは、他のお客様からも千代菊に似ていると評判だったが、贔屓の楡崎はそれを見た途端、何故か露骨に嫌な顔をして遠ざけさせた。
そんな彼の様子が気になり、調べ始めた千代菊がたどりついたのは、人形作家・山際藍。
話を聞くと、どうやら件の人形は、その作家の息子である“るか”が、ある人物の依頼で作ったのだというのだが……

シリーズ第33作。
ここに来て急展開(笑)。千代菊が楡崎の子どもかも…という疑惑が。
一応決着がついたっぽいですが、それが真相だとしたら、そもそも幸き花をモデルにした人形と千代菊が似ている理由にはならないような(てゆーか、血縁関係もないのに顔まで似てたら、偶然過ぎ…)。
それ以前に、この展開に持ってくるにはもっと前から伏線をはっておかないと無理じゃないの?という気がしなくも…;

<09/10/2>