蘇二郎は翡翠に、廬七娘は猿に、葛小妹は虎に導かれ、桃源郷の如き桃林で10年ぶりに再会した幼なじみ3人。
再会の宴で酒に酔い、深い眠りへと落ちた二郎がふと気づくと、18歳の青年であったはずの二郎は、36歳の壮年の官吏・蘇応祥になっていた。しかも七娘は二郎の友人・廬将軍の娘・清風で父亡き後、二郎の養い子に。
盧将軍に援軍を送ったことから謹慎をを命じられていた二郎は、その謹慎を解かれ神都に召還された。新たに御史台での侍御史(高位の官人の罪を断罪する役目)任じられた二郎は、女帝の寵愛を良いことに権勢を誇る張家の易之と昌宗と、その兄弟たちの罪を暴くべく、間者となり彼らの動きを探ることになる……そんな夢をみた二郎が目を覚ますと再び桃林。しかも七娘も同じ夢を見たという……『楽昌珠』、
夢の中では11年が経過。47歳になった二郎は、いろいろな職を重ねつつも、現在は洛陽に左遷されていた。都に残されていた七娘は24歳に。そして、小妹は二郎のかつての同僚・葛孝友の遺児・弄玉として生まれ、二郎と七娘の元に引き取られており、現在は11歳の美少女に成長していた。
ある日、先の女帝の娘・太平公主を黒犬から助けた七娘。褒美をと問われた七娘は宮中の娘子軍の武術師範の職を願い出る。七娘たちが日頃からお世話になっている近所の裴医師の長男・逢吉が行方不明になっていたが、どうやら彼は宮城に拉致されているらしいと聞き、その事実を突き止めるべく潜入する為だった。ところが逢吉は確かにいたものの、どうやら何かの目的があり自分の意思でいるらしく……『復字布』、
前の事件から10年。皇帝を助け傷を受けた七娘は、肉体の時を止めたまま眠り続けていた。そして弄玉は21歳の絶世の美女へと成長したが、2人のように桃林での記憶を思い出すことはなかった。13歳で皇帝に見初められ、宮中に上がったもののその後何故か手が付かず不遇の身を囲っていた弄玉。やがてこおろぎをきっかけに宮中で王皇后と親しくなったが、その後陰謀へと巻き込まれていき…『雲門簾』の3編収録。
唐時代を舞台にした、SFファンタジー?(各話のタイトルは、作中に登場する不思議な道具の名前)
面白かったのですが、まとめ方がいまひとつというか、もうちょっと桃林の場面が出てくると良かったかなぁというか……。
<07/11/20>
再会の宴で酒に酔い、深い眠りへと落ちた二郎がふと気づくと、18歳の青年であったはずの二郎は、36歳の壮年の官吏・蘇応祥になっていた。しかも七娘は二郎の友人・廬将軍の娘・清風で父亡き後、二郎の養い子に。
盧将軍に援軍を送ったことから謹慎をを命じられていた二郎は、その謹慎を解かれ神都に召還された。新たに御史台での侍御史(高位の官人の罪を断罪する役目)任じられた二郎は、女帝の寵愛を良いことに権勢を誇る張家の易之と昌宗と、その兄弟たちの罪を暴くべく、間者となり彼らの動きを探ることになる……そんな夢をみた二郎が目を覚ますと再び桃林。しかも七娘も同じ夢を見たという……『楽昌珠』、
夢の中では11年が経過。47歳になった二郎は、いろいろな職を重ねつつも、現在は洛陽に左遷されていた。都に残されていた七娘は24歳に。そして、小妹は二郎のかつての同僚・葛孝友の遺児・弄玉として生まれ、二郎と七娘の元に引き取られており、現在は11歳の美少女に成長していた。
ある日、先の女帝の娘・太平公主を黒犬から助けた七娘。褒美をと問われた七娘は宮中の娘子軍の武術師範の職を願い出る。七娘たちが日頃からお世話になっている近所の裴医師の長男・逢吉が行方不明になっていたが、どうやら彼は宮城に拉致されているらしいと聞き、その事実を突き止めるべく潜入する為だった。ところが逢吉は確かにいたものの、どうやら何かの目的があり自分の意思でいるらしく……『復字布』、
前の事件から10年。皇帝を助け傷を受けた七娘は、肉体の時を止めたまま眠り続けていた。そして弄玉は21歳の絶世の美女へと成長したが、2人のように桃林での記憶を思い出すことはなかった。13歳で皇帝に見初められ、宮中に上がったもののその後何故か手が付かず不遇の身を囲っていた弄玉。やがてこおろぎをきっかけに宮中で王皇后と親しくなったが、その後陰謀へと巻き込まれていき…『雲門簾』の3編収録。
唐時代を舞台にした、SFファンタジー?(各話のタイトルは、作中に登場する不思議な道具の名前)
面白かったのですが、まとめ方がいまひとつというか、もうちょっと桃林の場面が出てくると良かったかなぁというか……。
<07/11/20>