黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『女王国の城』有栖川有栖(東京創元社)

2007-11-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
突然大学に顔を見せなくなった部長・江神二郎のことが気にかかり、英都大学推理小説研究会(EMC)の後輩・有栖川有栖は彼の下宿に。そこで彼が宇宙人ペリパリの降臨を信じる新興宗教“人類協会”の聖地・神倉へと向かったことを知り、他のメンバーと共にレンタカーで江神の後を追う。
かくして、神倉に着いた彼らは、〈城〉と呼ばれる総本部にやって来た。江神は確かに中にいるらしいのだが、何故か会わせてもらえず、しかも江神から救援を求める様子の手紙を受け取り、心配に。
その後教団側は突然態度を軟化させ、無事江神との再会を果たしたのだが、アリスたちが<城>内部を見学中に、殺人事件が発生。巻き込まれた面々は、脅迫めいた足止めをくらい、そこに滞在することになり……

学生編待望の第4作目♪
しかし15年ぶり…って待たされ過ぎ(登場人物たちはそのままなのに、自分だけ年をとってるのがちょっと切ない/笑)。
クローズドサークルでの事件、脱出を試みる面々のアクション(?)&サスペンスな感じなど盛りだくさんで読み応えは十分なのですが、『女王』はちょっと設定の割にいまひとつ扱いが軽いというか、あっさりし過ぎな気がしなくも……(真相を考えるとしょうがないのかもしれませんが;)。

<07/11/25,26>