黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『若冲の目』黒川創(講談社)

2007-08-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
江戸時代中期に活躍した画人・伊藤若冲。平賀白山という人物が残した『蕉斎筆記』には、晩年の彼は、“妹”と一緒に暮らしていたというが、画集『若冲』に採録されていた伊藤家の過去帳には、その記載はなかった。そこで過去帳の現物を確認すべく、保管する光蔵寺へと赴いた“わたし”は、そこにさらなる矛盾を見るが……『鶏の目』、
美術館の学芸員をしていたIと能登を旅行中のヨーコ。しかし数日前に若冲の作品が京都で発見されたという新聞記事を読んだIは、京都にも行きたいと主張し、彼女は途中下車して一人旅に。
若冲の大幅の代表作『動植綵絵』は、いま知られている全30幅の他にも存在するのではないかと…そしてその謎を解く鍵は夏目漱石の作品に中にあるのではないかという仮説を抱いているIは……『猫の目』の2編収録。

繋がっていないけれど、どちらも若冲がらみのお話。
若冲に関する内容は、いろいろと興味深く楽しく読めましたが、いかんせん若冲に関する記述が多すぎて、本筋がさっぱり頭に残りません(笑)。

<07/8/28>